劇場公開日 2020年9月11日

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「情報戦と空母戦それぞれを史実に基づいた脚本と迫力の映像で表現」ミッドウェイ tebasakiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5情報戦と空母戦それぞれを史実に基づいた脚本と迫力の映像で表現

2020年9月13日
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ミッドウェー海戦は、真珠湾攻撃からの狙いであった「早期に米国の戦意を削ぐ戦果をあげて有利な講和に持ち込む」というシナリオを絶望的にして太平洋戦争の行く末を決定づけた歴史的に非常に重要な海戦です。そして、その勝敗は兵力の差ではなく戦い方の差で決まりました。それだけにこの映画にはただの撃ち合いではない史実に忠実なドキュメンタリードラマを期待していました。

勝敗を分けたのは米国の徹底した情報収集・解析に基づく作戦でしたが、今までの日本のドキュメンタリーは米国の情報収集能力をあたかも完璧かのように見せていたのに対し、本作では、精度が低く現場からさほど信頼もされておらず、体制も決して十分ではなかった現実が描かれています。

また、米国のパイロットの怖がり方も予想以上でした。本作を観る前は、山本五十六司令長官が早期に米国の戦意を削ぐ戦果をあげて有利な講和に持ち込むことに拘り、辞職をチラつかせてまでMI作戦を採択させたことについて疑義がありました。国力に圧倒的な差がある米国が簡単に諦めないだろう、そう思っていたからです。でも映画では米国の兵士達は怖がっていて士気の低さが伝わってきます。

日本の国益にかなう落とし所に落ちる可能性がもしあったならば、やはり短期決戦で戦意を削ぐ以外になかったんだろうと、今まで腑に落ちなかったものが落ちた気がします。その辺りは日本側からの視点のNHKの戦争特番からは伝わってこなかったところです。

前半は歴史番組的な内容でしたが、後半は迫力のある航空戦。後半はテレビ画面では恐らく十分に伝わらないので劇場で観たいところです。戦場で戦うということがいかに恐ろしいか疑似体験することができました。

史実中心の前半と戦争を疑似体験する後半。前半がかけたらドンバチやってるだけの娯楽映画に堕ち、後半が欠けたら知識としては残っても心に刻まれることはなかったでしょう。戦いの歴史に学び、同じ過ちを繰り返さないことは今日の平和の礎となって亡くなった人達に対する最大の供養であり、彼らに対する我々の責任でもあることから、戦死者を賛美するだけの映画には価値を見いだしませんが、本作は間違いなく両軍の御霊の平和の願いを裏切るものではない戦争映画だと思います。

残念だった点は、他の方も書いていますが、違和感を感じまくる日本海軍兵士の発音。浅野忠信さんですら滑舌が悪く聞こえました。次に山本五十六司令長官を美化しすぎ、南雲中将を貶めすぎという点。図上演習の不正は南雲中将によるものではないし、作戦を強行した上に失敗を振り返らず、全く責任を取らなかった山本長官の話はなし。あとフォード監督のシーンは蛇足以外の何物でもなかった。

まあ、でも大筋は史実通りだし全体としては本当に良い映画でした。欲を言えばIMAXで観たかった。

tebasaki
Kenju Suzukiさんのコメント
2020年9月14日

ハリウッドは中国の宣伝機関3/3
なお、日本軍に沈められた戦艦アリゾナなど当時真珠湾に停泊していたアメリカ海軍の艦船は第一次世界大戦時代に生き残った旧式艦ばかりであった。アメリカ海軍の新鋭艦であった空母エンタープライズと空母レキシントンはワシントンからの命令でそれぞれミッドウエイとウェーキ島へ航空機の輸送任務にあっていて真珠湾にはいなかった。

さいごに、海上を漂う米軍パイロットに機銃掃射をしたり、捕虜に錨を付けて海に投げ込んだり、日本軍の捕虜になったら拷問されて殺されるなどと言わせたりして日本人の残虐性を強調しているのは明らかに日本へ対する悪意です。

Kenju Suzuki
Kenju Suzukiさんのコメント
2020年9月14日

ハリウッドは中国の宣伝機関2/3
日本が開戦を決意したのは日本の最終提案を拒否したハル・ノートといわれるアメリカからの最後通牒を受け取ったからです。その内容は日本の最終提案拒否のみならず日本が受諾するはずがない要求も含まれていた。それより以前にアメリカは排日移民法を施行し在米日本資産の凍結も実施した。
つまり、アメリカ大統領ルーズベルトとイギリスのチャーチル首相が仕掛けた罠が真珠湾だった。

ヒットラーの攻撃に風前の灯だったイギリスはアメリカの助けが絶対必要だった。しかし、ルーズベルトは大統領3選の時、ヨーロッパの戦争にアメリカの若者たちを送らないというのが公約だったし、第一次世界大戦に出兵して懲りた当時のアメリカ国民もヨーロッパへの参戦に反対であった。

ルーズベルトの目的はイギリスを助けヒットラー打倒のためにアメリカ軍をヨーロッパに派遣することであった。それには大義名分が必要。そのために、アメリカは日本が先制攻撃をするように仕向けた。アメリカが日本から攻撃されれば反撃と同時に日本の同盟国であるドイツとの戦争にも道が開かれるからであった。

真珠湾攻撃の10日後にキンメル大将とショート中将は司令官を解任され降格処分を受けた。しかし、それから57年後の1999年にアメリカ上院で、2000年には下院議会でこの二人の名誉回復決議がされた。このころまでには会戦前後の外交文書や軍機密文書が公開されていて、アメリカ国内でも真珠湾奇襲は大統領の陰謀ではなかったのでは?という説が囁かれていた。戦後75年たった今でもアメリカ政府が公開していない当時の超機密文書がまだまだある。それはアメリカにとって不都合な真実があるからでしょう。

Kenju Suzuki
Kenju Suzukiさんのコメント
2020年9月14日

ハリウッドは中国の宣伝機関 1/3
「ミッドウエイ」は日本人を蔑み貶める意思を強く滲ませた日本人差別の映画。

GHQと左派系反日的日本人によって歪曲された日本の近現代史 に基づいた戦争映画。娯楽映画とはいえ史実とあまりかけ離れていると反日プロパガンダ映画と受け取られてもしかたないでしょうね。それにアメリカ軍部の混乱ぶりやアメリカ兵の臆病さを強調しアメリカ人をも侮辱した映画です。

「アメリカは戦争などする気は全くなかった。それなのに、日本は日米交渉中にもかかわらず我々に奇襲攻撃を仕掛けてきた」という序文で物語は始まる。

しかしこれは嘘です。1999年に発行されたDay of deceit(日本語訳2001年:「真珠湾の真実」著者Robert Stinett 1946年アメリカ海軍大尉で除隊後は新聞記者や軍事評論家)によればルーズベルト大統領とごく一部の政府軍関係者は事前に真珠湾攻撃を察知していたし軍情報部は日本軍の暗号をほぼ解読していた。しかしそのことを現地軍の司令官(太平洋艦隊司令長官キンメルと陸軍ハワイ方面軍司令官ショート)には故意に伝えなかった。日本への憎悪と国民の戦意を高揚するためにわざと日本に奇襲攻撃をさせたのである。

Kenju Suzuki