オーバー・ザ・リミット 新体操の女王マムーンの軌跡のレビュー・感想・評価
全1件を表示
新体操を楽しむきっかけに
クリックして本文を読む
本来は当初の公開日の4月に鑑賞し今夏の五輪の観戦への弾みに繋がればなと思ってたが、五輪も来年に延期され(開催されるのかも危ういが…)本来の鑑賞目的とは多少ズレは生じてるが、それでも非常に見応えのある作品であった。
僕自身も長年スポーツをやっていた事もあってこのタイプのドキュメンタリー作品は勝手ながら自己投影しながら観たりして非常に楽しめる事もある。
特に僕も個人スポーツをやっていた事もあって、今作のような個人スポーツ、そして採点式のスポーツの苦悩さは団体スポーツとはまた違った苦しさ、辛さがあり、リタの心情を非常に共感しながら観る事ができる。
今作ではリタの経歴や歴史を深く追求したり、新体操というスポーツに対して深く追求したりする作品ではない為その辺りを期待すると若干物足りなさは感じてしまうかもしれない。
特にリオで金メダルを獲得した描写はほとんど描かれていない為、この作品はリオで金メダルを獲得が最終地点の作品ではなく、あくまでリオで金メダルを獲得するまでの過程の苦悩さにスポットを浴びた作品だということを理解して観るとより深く楽しめるのではないか。
近年のスポーツはより効率的の良い練習、取り組みなんかにスポットを当て新しいスポーツを取り上げる事が多い中、この作品で描かれているような具体的な技術指導はさておき、精神論を唱え叱責する監督、コーチと選手との姿には何か昔を思い出しながら、そしてリタを心から応援する気持ちになりながら楽しませてもらった。
コメントする (0件)
共感した! (40件)
全1件を表示