ファーストラヴのレビュー・感想・評価
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期待せずに観ました
CMをみて芳根京子の演技が印象に残って、観に行きました。
北川景子が予想以上に良かったのですが、他の出演者に比べると少し力量不足とも感じました。ですが、作品に懸けるひたむきさが伝わってきてよかったです。
芳根京子がこんなに、いい感じの女優だったとは。
窪塚洋介がこんなに、いい味を出す俳優だったとは。
彼らが作品に良い重みを付けてくれている感じがしました。
見応えのある作品で観てよかったなと思いました。
堤監督の前作「望み」を見損ねたので近々観てみたいと思っています。
胸をえぐられる
苦しく重く、胸をえぐられるような気持ちになる。
本当にどうしようもなく悲しい事があった時には実は涙は出ない。
そんなすぐに涙は出ない。
だいぶ経って消化しきってはじめて自然と溢れ出すものなのだろう。
よってこの映画をエンドロールまで観て涙は流れなかった。
胸をえぐられ血を流すようなそんな気持ちのままだ。
冷静に考えると登場人物と同じようなトラウマがある訳でもないのにこんな気持ちになるのはなにか違うトラウマであっても登場人物の感情が投影されて痛みを感じてしまうからだ。そうさせるだけの女優たちの演技力はすごい。
この映画をサスペンスだととらえる人がいるのだなと驚いた。
そう捉えられる人はとても幸せな人生を歩んできた人なのだ。
サスペンスとして客観視出来ているからだ。男性には多いのだろうなとは思う。
芳根京子の役が憑依したような演技に驚き、北川景子の美しさに圧倒され、賢い中村倫也と温かい窪塚洋介の存在に救われたような気がした。
それぞれがもつ心の闇
トラウマ、心の闇、寂しさ。
環境や経験、親の影響、感受性…。
誰もが少なからず抱えているであろう、これらについて、自分自身のこれらについて、深く向き合いたくなった映画。
この1.2年観た中で、一番心を打たれた映画。
芳根京子さん、北川景子さん、中村倫也さん…皆さんの演技も素晴らしく、また少し経ってからもう一度みようと思う映画。
芳根京子の演技が圧巻
原作は未読である。心理士が主人公の映画ということで,心理士の資格を持つ娘と鑑賞した。娘は原作も読了しているらしい。主人公の資格は原作では「臨床心理士」なのだが,映画では「公認心理師」に変更されていると,両方持っている娘が言っていた。公認心理師の方が新しい資格なので,認知度を上げるためかも知れないとのことであった。臨床の方は「心理士」であるのに、公認の方は「心理師」で、宣教師や牧師に使われている「師」を使う資格である。ただ,主人公の行動は心理士というよりジャーナリストみたいで違和感があると娘は言っていた。
主人公は,個人的なトラウマを抱えながら心理士として活動しており,理解のある夫と同居している。主人公は,この夫の弟と過去に付き合っていた時期があり,現在弁護士として働いているその弟は,殺人事件の被告の弁護で主人公と一緒に働くことになる。その殺人事件とは,就活中の女子大生が自分の父親で芸術大学の教授を務める男を殺害したというもので,警察の尋問に対して犯行を認める一方,「動機は,そちらで適当に見つけて下さい」という前代未聞の返答をしたことで世間を騒がせている。容疑者の心の闇と主人公の抱えるトラウマが共鳴し合う描き方が興味を引いて物語が進行する。
良く出来てはいたものの,もっとおぞましいトラウマや心の闇もあったのではと思わせられた。また,容疑者は最初のうちはレクター博士のように異常人格なのでは?と思わせながら,後半ではごく普通の容疑者に落ち着いてしまっていたのに違和感を覚えた。容疑者は最後に話をひっくり返すような事実を語ってくれた方が映画としては面白いものになったと思う。その点が少し肩透かしだった。
役者は,何と言っても容疑者役の芳根京子が圧倒的に素晴らしかった。笑顔がとてもチャーミングな美形の役者さんなのだが,笑顔や美女オーラを完全に封印した演技は鳥肌もので,彼女の演技なしには成立しない映画だと思った。主人公の北川景子とその夫役の窪塚洋介,そしてその弟役が中村倫也というキャスティングは美形を並べた感があるが,延々と見せられる北川と中村の恋愛描写は全くと言っていいほど要らなかったのではないかと思われた。
音楽はイタリア人作曲家らしいが、今まで聞いたことのない作曲家であった。内省的な曲想はあまり押し付けがましいところがなくて好感が持てたが、囁き声で歌われる主題歌は嫌悪感を感じずにはいられなかった。もう一つ特筆すべきだったのは、堤幸彦監督らしさが全く目につかないところであった。これには本当に驚いたが、監督の個性をあまり表に出さない方が映画の真価が高まると判断したのかも知れず、恐らくその判断は正解だったと思われる。
(映像5+脚本4+役者5+音楽4+演出4)×4= 88 点。
思わぬ収穫
原作読んだので観に来ました。北川景子さん、綺麗だけど原作と印象が違うような。原作より映画の方が、ダブルキャスト感が強く感じるのはなんだろう?いい女優さん2人使うから監督さんの欲が出たんだろうか。臨床心理士(北川景子)のプライベートシーンを描き過ぎてる気がしました。全体のシーンは少ないけど強烈な印象を残したのは、犯人役の芳根京子さん。この方の演技を見れたのは思わぬ収穫でした。
日本の商業映画の限界。
堤幸彦監督で
癖はあれど実力のある俳優部で纏めていて
素晴らしい原作。
つまらないわけもなく
「いい映画だったな」と劇場を出れる。
ただ、例えばこの作品
韓国で作られたとしたら
もっとエグい話になり
少女に対する辛過ぎる描写がもっと入り
残酷な分、法廷で涙が止まらない作品になっていただろう。
そこが日本の商業映画の辛さ。
服を着てセックスしてるとか
そういう趣味じゃない限り
おかしいでしょ?
越えられない邦画の圧。
観賞後のこころの晴れやかさが深い!!!
とても俯瞰した視点から映画が撮られていて、
安心して観ることができるすばらしい映画でした。
誰も悪くないんだということが、
とても腑に落ちる映画です
生きるパワーをもらいました!
窪塚さんの存在自体が醸し出す安心感も素晴らしかったです
怖かった。皆さん迫真の演技でした。
普段お花畑幸せストーリーしか鑑賞しない分、見るのにすごく体力を使ったがめちゃめちゃ面白かった。まさかまさかの展開が多くて、思春期ならではの感情や両親の理不尽さ、血縁関係、肉親を憎めない子供の心情、過去の恋愛トラブル、などみていて飽きないし目が釘付けだった。芳根京子さんの演技が本当に上手すぎて、絶妙な闇感がたまらなく怖かった。ハッピーエンドは無理なのかな、とずっと思いつつ、すっきりした気持ちで見終えられたので私的には満足でした!😎💖
芳根京子◎!
純粋に面白かった。ポスターとか、予告編とか、そそられなかったんだけど…実際観てみたらほんと純粋に面白かったよ。
色んな時代で頂点とったことのある人気者キャスティングがされててそれも良かった(窪塚はとてもアツ過ぎる…)んだけど、色んなレビューにも書いてある通り、芳根京子が過去一良かった。今まで特に注目してなかったけど、好感度が一気に上がる演技だったな…。
芳根京子は、父親を殺して自首をして「動機はそちらで探してください」という一言で世間を騒がすというミステリー映画では割と出てくるような何を考えているか分からない、その分狂気や恐怖を感じさせるキャラクター。謎の多い人物を思いっきり変に狂気じみたように演じて、評価されるという流れはよくあるんだけど、そこが注目ポイントではなく、これまでの過去が彼女をこういう人間に作り上げてしまったのが痛いほど伝わってくるところに、芳根京子の演技が光っていた。
他キャストも皆良かったんだけど、個人的には芳根京子の演技はみんなを食ってしまうんじゃないかって演技だった気がするな…。
作品自体も凄く良かった。上手く言えないんだけど、こういう映画はより多くの子供や大人が観るべき映画だと思う。観れて良かったよ。
#19 映画としても良く出来た作品
オーディオコメンタリーに初挑戦したけど、画像に集中できずに早々にリタイヤ。
後は要所要所で知りたい部分だけコメンタリーを聞く(富山のシーンは本物かとかね)。
弟と兄との間でもっと揺れ動くかと思ったら、そこはサラっと受け流し、父親と娘の関係に焦点を当てた作品。
私は性的虐待は受けたことはないけど、兄弟姉妹間でめっちゃ差別されてたトラウマがあって、父が死んだとたんそれが自然消滅して自分でも驚いた。
だから彼女が父親を殺したってゆうのはある意味事実かも。
楽しいとかそういう映画じゃないけど、観ても損はない優しい一作。
愛と形
それぞれの愛が色々角度を変えると見えてくる映画でした。
社会、初恋、家族、結婚、友達、罪、
色々のファーストラヴが見えます。
主役の北川さんの脇を固める、
芳根さん、窪塚さん、中村さんの演技はとても素敵でした。
北川さんの演技は、ところどころオーバーかなと思うところもあり気になってしまい、残念に思いました。
また、映画では展開が早くて勿体無いので映画ではなくドラマの方が向いている作品なのかなと思いました。
タイトルの意味を考えてます
原作も何も知らずに観ました。あっ、こっちの方かと勝手に先読みしてしまったけれど、やはりそう簡単なものでもなく登場人物の様々な背景や心の中が複雑に映像の中から、読み取れるんだけど決してとっ散らかることも無くすーっとそれぞれに感情移入してしまった。みんな圧倒的な演技なんだけど特に芳根京子は素晴らしかったです。北川景子もあの瞳が狂気じみていく様は、素晴らしかったです。木村佳乃も安定のキャラクター。それよりなにより、窪塚洋介が意外なキャラクターに驚きましたがもっといろんな作品に出て欲しいなぁ。彼に2回も泣かされました。
感情が揺さぶられる良い映画
真壁ユキと我聞が抱き合うところで思わずうるうる泣いてしまいました。
環奈役の芳根京子さんがうつろな目で寂しそうな顔をしていて良かったです。
それと庵野迦葉役の中村倫也さん。二人の過去を振り返る場面、特にあの壮絶なシーンが個人的に驚かされました!今まで見たこともない怖い顔!
窪塚洋介が良かった
予告を見て気になっていたので鑑賞。北川景子さん、中村倫也さん、芳根京子さんが出演していること以外まったく知らない状態で観た。
小説が原作のサスペンスで、大人に心を壊された女性を取り巻く物語。
何故、彼女は父を刺したのか。
リストカット、児童買春、父親との関係…。北川景子さん演じる公認心理士の由紀の過去も交錯し、徐々に環奈の心を開いていく。
上手い役者の方々の演技に惹き込まれて2時間があっという間だった。皆さん良かったが、久しぶりに観た窪塚洋介さんが本当に良かった。
由紀を優しく包み込み、分かった上ですべてを受け入れる温かさに溢れていた。あの演技、声、それらが説得力になり物語に厚みを加えていると感じました。事故以降、じっくり作品で観る機会は減っていたが、久しぶりに観て役者としての幅が広がったと思います。
空撮、実景も素晴らしく「明日の記憶」でも思ったが堤幸彦監督は地力のある演出家だと、改めて感じた。
芳根京子の演技力に圧倒された
まず、全体的にテンポもよく、とても見やすかった。さすが堤幸彦監督作品。
芳根京子の演技力がとにかく凄すぎて、北川景子が薄くさえなってしまう。個人的にあまり俳優としては苦手だった中村倫也、今作ではハマり役でとてもよかった。
シーンの合間のそれぞれの空の映像、とてもいい世界観。
内容としては、鑑賞する人のおかれている状況や、生育環境の違いで、感想が大きく変わる作品だと思う。ハッピーエンドまでいかないがバッドエンドでもない、スッキリしなくもないがモヤモヤもしない、ちょうどいい作品。
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