「タイトルの意味はなんだろう?」ファーストラヴ つーじさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルの意味はなんだろう?
演者さん達の演技は素晴らしく、映画に見入ってしまった。
特にカンナを演じる芳根さんの、自分自身の感情に混乱してる感がうまく出ててよかった。
正直、この映画はサスペンスやミステリーというような謎解きモノを期待して行ったのですが、カンナの過去が明らかになるにつれて、それが『殺人行為』そのものよりも、『人を死に至らしめた動機』に焦点を当てた映画なのだとわかりました。(予備知識なさすぎ)
カンナがここまで追い詰められた理由を知ることは、男性として、親としてとても心苦しかった。
心も身体もまだまだ未熟な子どもが、大人の欲望に曝されることがどれだけ危険か、そしてそれを守ってもらえないという絶望がどれだけ心を殺すかー
もしかして、自分も知らぬうちに誰かを傷つけているのではー?
そういう思いに駆られました。
カンナのインタビューを通して、北川景子演じる由紀も自身の過去の傷と向き合うことになります。
それを支える夫役の窪塚さんが、ちょーかっこいい。
たまらんかっこいい。
しばらくは彼が、僕の憧れになりそうです。
映画を見終わって、はて『ファーストラブ』というタイトルは何を指していたのだろう?と思いました。
カンナの初恋?由紀の?
なんだか、どれも違うような気もして。
もしかして、事件を通して傷を乗り越えた後に知り得た愛のことを『ファーストラブ』と呼んだのかー
このタイトルの意味を考えるのも、映画のよい余韻になりそうです。
コメントする