ミッドナイトスワンのレビュー・感想・評価
全500件中、141~160件目を表示
引き込まれました
久しぶりに映画らしい映画を見た
演技力が全てを乗り越えている?!
重くて痛くて、それでいて強く優しく美しい
クチコミで話題の『ミッドナイトスワン』
ついに、観ました!
てっきり虐待を受けた少女とトランスジェンダーの主人公の交流を描いた感動作かと思っていたけど、トランスジェンダーの実状を禁忌とも言える領域まで克明に描いている重く深い衝撃作だった。
なんだか『37セカンズ』を想起させられた。
性別って違うだけで結局人間なんだからそんなに大きな差は無いと思ってたんだけどやっぱり決定的に違う「何か」があるんだろうね。
子供のときから「なんで私はスクール水着じゃないんだろう」と思うということは感覚なのか体なのかそれともまた別な「何か」なのか。
これだけは死ぬまで絶対に分からないよな。
そしてその「何か」を感じてしまう作中でいうと「私達みたいな人達」って本当に可哀想だなって。
好きでそう感じてる訳じゃないし、自分の中で女になっても書類上は「男」だし周りから見たら「オカマ」だから対した就職も出来なければ、対した恋愛も出来やしない。
本当に不公平だよな。
今LGBTがあれこれ言われていることがやっと理解できた気がする。
ただストーリー的にはちょっと物足りない、というかそっちじゃなくない?って感じ。
なんか重くしたいが故に結構派手な展開が多くてちょっと違和感を感じたし感動が薄れる。
もうちょいで泣きそうなのにそこで切るか!ってなった。
個人的には凪紗と一果の交流をメインでそれにバレーが花を添えるって感じにして欲しかった。
まあでもメッセージ性や社会派要素は薄れるからこれで良かったかもしれないけど。
でそれを体現した草彅剛と服部樹咲が凄すぎる!もうオーラがすんごいのよ!
いるだけで味が出るし演技がなんか自然過ぎて間違いなく私は凪紗と一果を観ていた。あれぞまさしく「体現」!
この2人のこれからが楽しみ。
この映画に未熟者が点数を付けていいのか分からないし正当な点数を付けられるか分からないけどあえて点数をつけるならば、☆4かな。
ホント未熟者の点数なんであんまあてにはしないで下さい。
減点ポイントはやっぱりストーリー展開とラストの着地点かな。
なーんか物足りなさを感じたんだよね。
初見で内容が衝撃的だから理性がついていかなっただけかもしれないけど…
この映画の余韻からしばらくは抜け出せそうにない
LGBTが題材の社会派映画かと思いきや…
観る前はLGBTの悩み葛藤がメインの社会派映画かなぁと思ってたけど、実際観たら
姓、家族、思春期、友情、闇社会、そしてバレエ、、、
と、沢山のエッセンスが詰まっていてもはやジャンル分けが難しい。だけど作品の完成度は高い。
主演・草彅剛となっているけどむしろW主演でしょって思うくらい新人・服部樹咲の存在感がすごい。
映画は結構ハイテンポで、いきなり時間が飛んだり説明がない展開があったりする。
あとイチカの感情が分かりにくいという感想をよく見かけるけど、実際思春期の中学生てあんな感じだよ。(全員ではないが。自分はそうだったw)世の中の親はまさに何考えてるかわからない我が子を毎日相手にしてるんだと思うよ。だからあの感情の分かりにくさが私にはリアル感に感じた。
分かりやすい・理解できる映画=良作と感じやすいかもしれない。
でも無説明で分かりにくい部分を自分なりに想像したり、役者の演技から汲み取ったりするのも映画の楽しみの一つじゃないかと個人的には思う。
はじめて映画館を出てから泣いた
改めて。
日本では稀有なバレエ映画
観たい作品が中々なくて、評判が良くかなりロングランで上映されていたので、全く予備知識なしで観に行きました。
冒頭からこれも家族の物語かと思って鑑賞していて、物語自体は結構ありきたりでアザトク作っているなぁと思って観ていたのですが、最後の方のあるシーンになってやっとこのタイトルの意味を理解し納得出来た。
そのバスで海に向かうシーンを観て、私の大好きな『真夜中のカーボーイ』を思い出し、いやいやこれは『真夜中のカーボーイ』の丸々オマージュ作品だったのだと思い、それでこの作品の全体像が見えたので感動が割り増しになりました。
大都会ニューヨークの闇を生き抜くラッツォを、東京の片隅に生きるトランスジェンダーの男(女)に、故郷を捨て都会に夢見るジョーを。育児放棄されたバレエに憧れる少女に、約半世紀前のニューヨークを今の日本に見事に置き換え、今も変わらない社会の底辺に住む孤独な魂の偶然の触れ合いと、人間同士が触れ合う事により起きる不思議な作用(化学反応?)により、沈んだ孤独な魂に少しずつ人間愛が甦るという、心の再生の物語でした。
話法としてはもう古臭いのかも知れないけど、孤独を感じることが出来る人間こそが真の愛も感じられる人間なのだという普遍的な人間の物語だったので、分かりやすいし評判が良いのもよく分かります。
それと、少女役の服部樹咲のバレエが素晴らしかった。こういう作品のキャスティングの場合、長く役者をしている演技の上手い子か、役柄のバレエの上手い子か、どちらを上位に選ぶのか迷うと思いますが、バレエが上手い子を選んだのは大正解だったと思います。この役に達者な演技など不要の様にも感じられ、日本映画が最も苦手とするダンスシーンが本作では実に見事で、どんどん美しくなる少女の描写も本作の大きな魅力だったと思います。
ちなみに主役の友人の少女もとても重要な役で、この子は演技もバレエも上手でしたが、もしこの子と役が逆転していたらと想像すると、やはり今回のキャスティングの見事さに拍手です。
「あるべき姿」のせいで、生きにくい社会
たくさん泣いた。一果の踊りに泣いた。覚悟のある凪沙の笑顔に泣いた。ふたりの愛情に泣いた。生きにくさの中で、戦っている束の間の幸福に泣いた。愛情をかけられない親の悲劇に、哀れさを感じた。「あるべき姿」を押し付ける社会に、苛立ちを感じた。ここで描かれたことは、決して特殊なことではないと思う。男らしさや女らしさに悩んでいる人がいる。愛情を知らなくて育った人がいる。一果と凪沙が象徴するように、彼らに罪はない。だけど、「あるべき姿」が横行して、生きにくい社会がある。凪沙のいう「私たちのような人間は強くなくっちゃダメよ」って、それじゃあ辛すぎる。社会が反省しないといけないことだと思う。強くなくても普通の努力で、みんなが力まなくて生きられる社会がいい。内田監督の伝えたいことをこんな風にとらえた。
草彅剛がスゴすぎる
なんだかわからないけど、大事なことを、感じとるべき、なのかもしれない‼️
バレエのイロハ❓は分からんが…
中々,鑑賞しに行く上映館&時間帯が巧い具合に噛み合わず、やっと観れた❗️と思った時点で今や色々と情報源はあるので,予告編を何度も観過ぎちゃった❗️ だが,作品を観終わった後から,この作品の出来上がる迄の過程を調べていく内に、作品の面白さが次第に分かりつつ,ドンドン観方が変わってきた。
4歳からバレエを始め,様々な賞を受賞した全くの演技未経験の服部樹咲。
音楽プロデュースは,彼自身のニューアルバムが11年振り?との事の渋谷慶一郎の音源も,いい意味で耳に残らされた気がする。 当初予定していたニューヨークでのロケを,新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止に為ったり… 時代の流れを絶対に忘れさせない作品として、記憶に嫌でも残らされた色んな意味で気がしたのは,私1人では無いとも思われたんだが,如何程だろうか⁉️
全500件中、141~160件目を表示