ミッドナイトスワンのレビュー・感想・評価
全499件中、321~340件目を表示
事実を知ることの大切さ。未来の凪沙はどう感じた?
草なぎ剛くんの凪沙は多くの方がレビューしてるように、本当に凄かった。その自然体の演技は冒頭から凪沙自身にしか見えず、途中、髪を短くした凪沙を見て、ハッ。あ、そうだ草なぎくんだったんだなと思い出したくらい。
また凪沙が一緒に暮らすことになった、虐待を受けて育った一果ちゃん役の新人の少女も、一人を寄せつけない、まるで捨て犬のように人に怯える、新人だからこその演技が、草なぎくんのトランスジェンダーの凪沙と不思議くらい融合していた。
そして、辛く悲しい二人の生活に、光を差し始めた一果ちゃんのバレエの姿は、神々しいほど輝いていて、凪沙が母になりたいと感じ始めた時に、初めて「生きがい」を見つけた嬉しさや喜びも表現していたように思う。
この物語の中で、二人の心が最も輝いていた時だった。
観終わった後、トランスジェンダーの方々の苦しみを、草なぎくんが演じることで、より多くの人達に伝えることができる機会になったことが本当に良かったと思ったと同時に、当事者のトランスジェンダーの方達はこの作品をどう観たのかなと。観るのは辛いかもしれませんが。。
理解者が増えることに喜ぶ方と、これからの人生に迷われる方が出てくるのかもしれないな、とも感じました。
素晴らしかった
そういうことだったんだ…だから夜の白鳥
バレエ【白鳥の湖】で描かれる白鳥は
夜にだけ人の姿に戻ることができる。夜が明けるとまた白鳥の姿に変わってしまう。真実の愛がなければ、人の姿に戻ることはできない。
ふたりが踊るシーンでお年を召した男性がつぶやく
それがこの映画のテーマなんですよね…。
トランスジェンダー。
シングルで育てる人たちの苦しさ。
ネグレクト。
低所得で生きる人々。
お金があっても真から愛されていないことを感じながらペットのように生きている子ども。
今の社会の様子をいろんな角度から見せられ、生きること、愛されること、愛することを考えさせられる映画だったなと感じました。
草なぎ剛さんの演技が真に迫っていて、素晴らしかった。
すごかった。 観終わってしばらく経っても心臓がドキドキし...
もっと斬新でも良かったのでは
草なぎ剛が怪演!!!、、、のための映画だった
最初から最後まで、、、違和感しかない!
何故か?
脚本がクソ!、演出がクソ!
何でそうなる?となる所が何ヵ所もあって20分位でこの映画をあきらめた。
最も駄目な所は、キャラクターの心の機微や変遷を雑に撮っているので全く感情移入できない事。
それに、LGBTQの描きk、、、とにかく全てが雑だし浅い。
これ、草なぎ君の怪演すげぇぇええええ!!!って言いたいだけ(子役の子のバレエシーンも良かった)の映画だなぁーって感じていたところでエンドロール。
エグゼクティブプロデューサー=飯島三智
制作=CULEN
なるほどね!
ただ、映画としての体裁はしっかりしていたし、宣伝も上手かったからホントに優秀なんでしょうね。
ただ、映画の中身はクソ!それだけ
彼女の願いは叶わなかったが、彼女の希望は飛び立てた
どう言葉にすれば良いか分からない、そんなタイプの映画。
トランスジェンダーの凪紗が見出した希望とその果ての母性。その気持ちは何も間違いではないのに、一果は確かに救われたはずなのに。
どうしてこうも報われないんだろう。
「人は一度堕ち始めると堕ちるところまで堕ちる」
バーのママがそんなことを言っていた。
確かに、風俗に堕ちるとは言うけれど、彼女はその後真っ当に働こうとしたじゃないか。女性になるために手術をしただけじゃないか。母親になろうとしただけじゃないか。それのどこがいけなかったんだ。あまりにも報われない。
確かに、母親になることを、女性になることを急ぎすぎた。その代償なのかな。負の連鎖とでも言うべきか。
でも唯一の救いは、彼女の行動は自身にはマイナスにしかなっていないけれど、一果にはプラスに働いたこと。凪紗がいた事で一果は救われたし、愛を知っただろう。広島へ迎えに行ったことで一果は真っ当な生活を取り戻したし、バレエも再開した。
彼女が見出した希望は、彼女がいたからこそ飛び立てた。
久しぶりの映画
コロナ始まってからはほとんど映画館には行ってなかったけど、この映画は予告を観て絶対観たいと思った
レイトショーに30分遅刻、冒頭は見逃した…
軽い、エンタメかと思いきや、
(有名タレントが女装するという点で)
重厚な文学作品みたいな良作だった
多様性の時代とはいうものの、この解けない課題のような苦しさは、どこにもっていったらいいんだろう
作品の中で、好きなところ
面接官の女性 こうゆう人好き そして演者さんもきっと上手い人と思う
エンディングもいい 白黒ハッキリするだけがエンディングじゃない この作品をしめるのにはアレがいい
あと、配役
水川あさみ?別人みたいで分からなかった
本当に役の人みたいな雰囲気
ただ、佐藤絵梨子と役を入れ替えても合うなと思った
評判通り
親子って何だ?
いつもの調子で、ポップコーンとドリンクを買って、開始時間ギリギリに席に着いた。もともと2丁目などで実情は見ていて、トランスジェンダーの苦悩とか、自分なりに理解していたつもりだったけど、最後まで圧倒された。あっという間に時間が過ぎた。結果ポップコーンには手を付けず、ドリンクも数口飲んだだけだった。
草薙くん素晴らしかった。バレーのシーンも圧倒的で美しかった。言い方は悪いけど、汚い世界と美しい世界が入り混じり、LGBTに対する現実の厳しさを際立たせていた。でも、それだけじゃない。自分は子育てを終えたけど、親子の形やあり方を考えさせられた。母性ってどうあるべきか、生きる為に必要な本能的なものであるはずなのに、それを備えていない親って何なんだ。
コロナ渦でまばらで静かな客席で、真っ黒なエンドロールだったけど、心の中ではスタンディングオベーションだった事は間違いない。皆んなそうだったと思う。
母親の黒鳥が娘の白鳥を育てる。
ネグレクトを受けている少女が保護観察としてトランスジェンダーの主人公のもとで生活し、ひょんなことからバレエを始めて才能が開花させるも紆余曲折ある話。
大きな出来事があっても割と淡々と物語が進むものの、主人公と少女自身の成長、その周りにいる人達の変化を感じることができます。
草彅さんを筆頭とするキャストが素晴らしく、中でもイチカ役の服部さんが本人役で出てるんじゃないかと思うくらいにハマってます。マジで最初と最後で表情が全然違う。
この映画は『母親』がとても大きなテーマとなっていて、性別という壁や経済的な面での逼迫など一筋縄ではいかないものが沢山あった。
そんな中でもやっぱり愛情と思いやりがなければ子供は歪んでしまう。
不器用ながらも愛し続けた主人公のような人たちが、何事のしがらみもなく母親となれる世界が滞りなく溢れかえりますように。
笑わない女の子
なんだろ・・・
これからの草彅剛と服部樹咲を応援したい
何かがちょっとづつ、抜けてる気がする。
草彅剛さんがトランスジェンダーを演じるとのことで
ちょっと期待して観に行きました。
予告編がYouTubeでガンガン流れてるので
これネタバレしてないか?と危惧してましたが、
結構まだ先がありました。
トランスジェンダーの実態!と言うか、
日本ではオネエタレントさんが
結構たくさんテレビや雑誌で活躍されてたりして
アメリカより少しは進歩的なのかと勝手に思ってましたが
それはほんの一部で、実際はこの映画の主人公の様に
色んな苦しみを抱えて生きてる人がほとんどなんでしょうね。
改めてトランスジェンダーの苦しみをちゃんと
知るための映画だと思います。
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
トランスジェンダーを扱った映画として
私が好きな作品「彼らが本気で編むときは」があります。
こちらは生田斗真さんがトランスジェンダーの介護士を演じてます。
今回話題になってる草彅さんのトランスジェンダー役、
草彅さんはショーパブで働く役だからちょっとオーバー気味なのかな?
生田さんは一般の介護士だったからもう少しおとなしい芝居でした。
例えば草彅さんは、はやたら髪の毛をいじる。
女っぽく見せるためなのか、若干わざとらしい。
ちょっとお笑いコントの女性役の様に見えてしまった。
またメークもちょっと中途半端な感じ。
もともと鼻も高く骨っぽい顔立ちが、逆に強調されている様にも見える。
草彅さんのトランスジェンダーは違和感が最後まで消えなかった。
まあ、そこが草彅さんの「凪沙」なのかもしれないですね。
頑張っても頑張っても女の体にはなれない切なさであり、
社会がトランスジェンダーの人に感じる拭いきれない違和感なのかも〜
反対に印象的だったのはバレエのオーデションシーンの美しさ!
一果を演じる服部樹咲(はっとり みさき)さんが
本物のバレエの実力者なので、それが生きたシーンでした。
ライティングやカメラワークも美しく
久々にちゃんとしたバレエを観た気分でした。
彼女のバレエの実力がとても大きな説得力を
映画に与えていたと感じます。
それと一果を東京の生活に引き込んでくれた
バレエ仲間のりんを演じた上野鈴華さんも良かった。
彼女の存在が一果に凪沙を受け入れさせたのだと思う。
ちょっとした意地悪シーンもあったけど
それだけバレエに熱心だったから
あの最後の行動を選んだのだと、
りんはとても丁寧に描写されていたと思う。
全体にお話としては、分からなくはないのだけど
ところどころ、肝心なシーンがポツンポツンと抜けてる印象。
草彅さん演じる凪沙が、いきなりフラフラで帰って来て
絞り出す様に泣きながら何かの薬を飲むシーン。
何かあった様だけど何があったのかが判らずちょっと唐突。
その前にあった病院のシーンでは、いつもここに来て
ホルモン注射をしてるんだと言う感じで、
今日だけ特別に大変なことを言い渡された感じでもなかった。
だから二つのシーンの間に、何かもう一つ抜けてる気がする。
養育費目当てで預かった親戚の娘の一果に
バレエの才能があると分かった後ショーパブを辞めて
一般企業で働く決心をする凪沙。
凪沙に実の母親と同じこと言われた一果が激しく反発するシーン。
一果の心の傷は大きいはずなのに、結構唐突に和解してしまう。
何か、ワンカット、一果の心の変化を表す表情が欲しかったな〜
私的には「編集が惜しい!もうちょっと!!」
と、生意気なことを感じました。
とにかく傑作
何て言えばこの気持ちが伝わるのか
全499件中、321~340件目を表示