ミッドナイトスワンのレビュー・感想・評価
全508件中、301~320件目を表示
はじめての映画レビュー
18歳の私にとって初めて打ちのめされた映画でした。
どうしても少しでも多くの方々に見て欲しくて、今レビューを書いています。
「生きなければ」と思わせてくれる映画です。この映画には感謝の気持ちでいっぱいです。
ぜひ、劇場で観て、体感してください。
⚠︎私はまだまだ映画初心者なので4.5としました。
泣ける。
心が震えた
みんなが抱える「なんで私だけ」
みんな人のために何かしてあげたくて、自分の夢を叶えたくて。誰かを傷つけたいわけじゃないのに、小さな幸せを掴みたいだけなのに。
切なくて痛くてでも愛しくて。
トランスジェンダーのバレリーナが出てくる映画『Girl』を思い出しました。
つじつまが合わないとかつっこもうと思えばいくらでも、
だけど、エンターテインメントに徹して面白おかしくさらに泣けるようにもできたであろうこのお話を、誇張せず淡々とリアルに描いたところがこの映画の潔さだと思う。そして、辛くて痛いけど儚い夢のように美しかった。
いろんな役を演じて見慣れている草彅剛さんが凪沙さんにしか見えなかった。そして一果ちゃん。
この映画に出てくる全ての彼女たちに沢山の幸せがありますようにと祈らずにはいられない。
追記:
一果ちゃんのお母さんが着てる目の覚めるようなブルーはシングルマザーだからといって負けられない鎧、凪沙さんの赤いハイヒールとドレスは女性への憧れ、一果ちゃんの赤いマフラーはお母さんに守られたい等それぞれ意味があるのかなと思った。
術後の後遺症表現がキツすぎた〜
LGBT問題の前に
貧困問題の映画やな〜〜と
思いました!
全体的に不健康!割と不衛生!
もっとごはんをちゃんと食べて
大きな声で喋って笑って生きて欲しい!
ていうか今度はじめて整形手術するのに
後遺症が怖くなってしまったため
星一つ減らしときました笑
実際の女は普通に身体売るのに
ちゃんと嫌がってるところが
なんか美しいなあ〜と思いました!
結末はしんどすぎるけど!ハヒィ!
LGBT問題に触れるとどうしても
「女こんなに弱くねーし」
って思ってしまうというか
自分が所属する性別が一番強いと
思ってしまうのは人間として
生まれた性なのかなあとか
考えさせられる映画でした!
バレエの演技は最高峰なので
LGBT関係なく美しい作品として
観て欲しい!!
ヒリヒリするコミュニケーション
心に響いて優しい気持ちを余韻に残す映画
主人公がトランスジェンダーという事情で生き辛さを抱えているのだが、この作品の登場人物殆どの人が何らかの生き辛さを抱えながら懸命に足掻きながら生きていると感じた。脚本を書いた内田監督始めキャスト、スタッフ全てが、この登場人物…特に凪沙と一果を愛していて、2人の優しくて儚いラブストーリー(男女愛だけがラブストーリーじゃない)を美しさと残酷さと至極なバレエシーンで表現している。
中盤からの展開に賛否両論あり、トランスジェンダーを感動ポルノ扱いだという方も居るが、監督キャストスタッフ皆、凪沙と一果を愛し、彼女らの物語の中から色んな想いを馳せてほしいエンターテイメントと感じた。
私個人としては『感動ポルノ』は某チャリティ番組のようなドキュメンタリーで実在の人物を出演させて人々の感動を呼ぼうとする行為の方に感じてしまう(個人的意見)からだ。
キャスト陣のドキュメンタリーを感じてしまうような演技に『感動ポルノ』と表現してしまいそうだが、演出意図として音楽や役者の如何にもの芝居から泣かそうとしているように感じられない。
その為か、観賞後の余韻が登場人物の行く末や幸せであってほしいという優しい気持ちになってしまうのかもしれない。
キャスト…主演の草彅剛さん、期待以上の素晴らしさ、御本人は見当たらず、男性の扮装になっても凪沙の眼であったのに驚き、対するヒロインの一果役服部樹咲さんが素晴らしい…初演技とのことだが、初めから一果の心情の変化や態度、服装、眼や表情から伺えて、監督の演技指導、順撮り、本人の真摯な吸収しようとする姿勢、共演者との芝居なキャッチボールの賜物ではないか…特技のバレエは素人の目から観てもなかなかのモノ(下手な所から上手くなっていく段階も絶妙)とお見受けし、今後も活躍が楽しみな俳優の一人となった。
一果の友人りん役上野鈴華さんも素晴らしいバレエと一果との友情や嫉妬心を描いて、いてとても良かった。
バレエ講師実花役真飛聖さんは、今作一フラットで偏見の無い役柄で、台詞のさりげない一言から作品の優しい空気をより一層高めてくれた。凪沙の笑顔を引き出した時のセリフがもう絶妙。
一果の母早苗役水川あさみさんのやさぐれて僅かに残る一果への愛情が独りよがりで…絶妙な心情を上手くやっていて、憎らしさもとても良かった。
出演キャスト皆さん素晴らしく違和感無く作品に没頭できる演技と言えないくらいに自然でした。
渋谷慶一郎さんの音楽も素晴らしく、要所要所に演技に寄り添って世界観を高めてくれる。サントラが売れていると聞くのも頷ける。
映画の後半の展開が早く観る者の想像の余白が多いので、気になる者は小説を購入してもいいかも…
が、私は映画の終わり方が好きではある。
キャストの感情が揺れ動く眼の芝居、圧巻のバレエシーンを考えると、このコロナ禍でも劇場に脚を運んで観ることを是非ともお薦めしたい映画であることは確実です。
予想以上に深い作品
観賞前に60秒予告を観て
セリフのない100秒を観ただけで
予想していなかった世界観だと思って
映画館で本編を観て
さらに作品の深さにどんどん引き込まれて
いきました。
凪沙の女性として暮らす
小さな幸せと現実の生きづらさ。
草彅剛さんの演技を通り越した
凪沙としての生き様が
見事でした。
これほど違和感なく演じられるとは、、、。
一果の目や健気さ、バレエへの執念
服部さんもまた一果そのものでした。
2人の心が寄り添う時間
美しさと逞しさをずっと味わっていたかった。
観てからこうして感想を書けるまで
時間がかかってしまうほど
言葉にするのが難しいくらい
深く、切なく、美しい映画館でした。
凪沙のことが頭から離れないので
また、観に行きたいと思っています。
心にいつまでも残る名作
ありがとう。凪沙、一果。そんな気分。
凪沙、美しい人。
性的マイノリティという途方もない葛藤と深い苦しみと生きづらさを見事に体現した草彅剛、本当に素晴らしかった。
この容赦ない世界で独りで生きていくには強くなるしかない。高いヒールを履きこなし裏町を生きるその姿は強くて、厳しくて、どこか哀しげで、でも人間味があって、優しくて。
凪沙という一人の女性が歩んできた人生を想って胸が熱くなった。
誰だって自分のことで精一杯。毎日少しずつ貯めたお金を眺めながらため息をつく。これが一杯になったらこの人生がいかばかりか輝くのだろうか。
霧がかった凪沙の日常に一果が光を与えてゆく。天使の羽を身に纏いくるくると舞いながら。凪沙の瞳がその眩しさに吸い込まれてゆく。それはなりたくてもなれなかったもう一人の自分。
二人でバレエの練習をするシーン大好きです。まるで親友のように。姉妹のように。母子のように。この柔らかな時間がずっと続けばいいのに、そう思った。
一果役の服部樹咲ちゃん。初々しかった。バレエシーンもめちゃめちゃ見応えあります。
切ない映画だったけど、別れと悲しみと生きてゆく勇気と間違いなくそこにあった愛を持って、一果が自ら切り開いた道を真っ直ぐに歩いていく。
そして真っ白な白鳥の衣装で堂々と力強く舞い踊るその崇高さにいつまでも拍手を送りたくなった。
圧倒的な佇まい
めちゃくちゃ良かった
15分の予告を見て、すぐに見に行きたくなって一人で見に行きました。
悲しいけれど、幸せも感じられる、あたたかな気持ちにもさせてくれる、「見に来て良かった」と心から思えた映画でした。
主人と一緒にまた見に行きたいです。
全508件中、301~320件目を表示