「心に残る作品」ミッドナイトスワン うっぱさんの映画レビュー(感想・評価)
心に残る作品
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個人的にハッピーエンドよりも、視聴者に委ねるようなメリーバットエンドが好みなので最高の終わり方でした。
何より草彅さんの演技が非常に高く、アイドルではなく役者の方が本業なのかとも感じられました。他の某映画でもそうだったのですが、性転換は失敗するのが映画的セオリーなのかなと最初は思いましたが、そうではなく作中後半の、性転換の難しさや、それを理解しつつも彼女たちが持った希望と酷い現実が混ざり合ってあの腐臭の中に漂う甘い希望という、いい意味での気持ち悪さが非常にリアリティを感じさせ、あの主人公の終わり方はあれでなくてはこの作品は完成しなかったのだと実感しました。
作品の話の中に必要だから取り入れられたLGBTの姿は「ポリコレ映画」ではなく「一つの作品」として完成されているものでした。
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