「説得力ありすぎのバレエ」ミッドナイトスワン ラララさんの映画レビュー(感想・評価)
説得力ありすぎのバレエ
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ずっと見てみたいと思いながらなかなか縁がなかった作品。
今朝たまたま見始めて、続けて2回見た。
まずは対比の見事さ。
戸惑う一果に駆け寄る実の母早織、踏み出せない凪沙。
警察にすら自分の本名を認めない瑞貴、働くために自ら記名する凪沙。
りんと一果のバレエシーンはいうまでもなく。
人は比較されるのを嫌がるが、さまざまな視点からの比較を経て個人になるんだと思う。
術後の凪沙の状態は、外国での手術のずさんさとか危険と隣り合わせ的なことではなくて、凪沙の精神状態を表しているのでは。
一果は追ってきてくれず、ずっと隠していた母にもばれて自分のケアなんてする気になれなかったんだね。
私が凪沙をよしよししたい。
最後のバレエが美しかったので心が救われました。凪沙もそうであってほしい。
このために凪沙さんは人生を賭けたんだと納得できる、素晴らしいバレエでした。バレエ詳しくないけど、詳しくないのにすごいと思えることがすごい。
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