劇場公開日 2020年9月25日

「哀しすぎる」ミッドナイトスワン fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0哀しすぎる

2021年9月29日
iPhoneアプリから投稿

一言「哀しすぎる」。
草なぎさんがトランジェスター役に挑んだ、話題作。

実は簡単に感想が書けない、ずっしり重たい内容です。

子供の頃に気づいた自分の性の違い。
それを背負って街の片隅で生きていた、主人公・凪沙(なぎさ)が。
母親に育児放棄された、遠縁の子一果(いちか)と預かる所から話が始まります。

愛情を受けずに育った一果と暮らすことで。
そこに擬似親子愛が生まれ。
「一果を守りたい、一果が才能を持つ“バレー“をもっと練習させてあげたい」。

そう思った凪沙は、肉体労働に出るけど力がない。
「ヘルメットに名前書いとけよ」と言われたシーン。
ここが私は印象的で、話の転機にもなったかな。
凪沙で生きてきたけど、本当は違う。

凪沙と一果これからは、どうなるのだろう。
途中引き離されても、心はずっと通じている。
ハッピーエンドで終わってほしい。そう願ってみてました。
そうじゃないと・・・。

草なぎさんの体当たりの演技に圧倒。
言葉がないっていうのは、こういうことか。
いやいや、よくここまで演じれたね。
そしてこれがオリジナル脚本というのも、すごいな。

結構重たいのでおすすめ!っていうわけにはいかないのだけど。
機会があったら。

⭐️今日のマーカーワード⭐️
「一人で生きな意見のじゃ、強くならんと」

ゆき@おうちの中の人