「オールスター感謝祭」コンフィデンスマンJP プリンセス編 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
オールスター感謝祭
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この作劇スタイルもすっかり定着し、エピグラフに続くアバンタイトルの後「目に見えるものが真実とは限らない」と宣告されて始まると、もうわくわく感が止まらない。
ただ映画版は既出の登場人物の顔見世が多く、さながら古沢良太作品のオールスター感謝祭だ。あとはダー子たちが逮捕されて、古美門法律事務所が弁護を担当すれば完璧かもしれない。
今作は相続人の替え玉作戦が中心で、見た目の豪華さの割には、話として弱い。ボクちゃんのガードマン(そんな簡単に潜入できるのか?)とか、ナイフ投げ師の仕込み(素人が防弾部分を確実に狙えるのか?)とかいろいろ引っかかる点はあるが、何よりダー子たちがまったく実利を得られていないのが画竜点睛を欠く。
これまでのシリーズでは、TVスペシャルの「運勢編」が(いくつか遺漏はあるものの)一番良く練られていたように思う。
次回作があるなら、映画版だからと言って無理やり海外ロケとかしなくていいので、コンゲームとしてラストで思わず膝を叩いて脚気のテストをしてしまうような秀逸な脚本を期待しています。
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