花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
全791件中、721~740件目を表示
どこにでも転がってるよくある話です。
ママゴトみたいな年月が流れ、現実を知る(相手のことを深く知る)につれお互いの価値観にズレが生じて全く噛み合わなくなり別れるお話。
個人的には
ストライクゾーンからかけ離れたくそボール投げれられた時のキャッチャーのような心境です。
神?
一つの恋の始まりから終わりまでを描いた作品。
出会いの二人が意気投合していくシーンは胸がキュンキュンしていた分、麦の就職をきっかけに二人の恋が色褪せていくのを見るのは辛かった。
それにしても、「スカイ・クロラ」以降パッとしない押井守を今の若い世代の中に神扱いする人がいたのは驚いた。
映画を観た人の中でどの程度あのシーンを理解できただろう?
これぞ、正しい恋愛の形!
日本版ブルーバレンタイン
これはクラシックな名作だ
脚本、演出ともに最高。非常にリアルな空気感で、この登場人物の日常を...
ふむふむ
前半はだいすきでした、
出会ってから、恋をしていく過程とか。
ただ、後半に関しては、
なんか友人から、最近こういうことあってさ、
こういうことされてさ、なんかさ辛いんだよね、
でもさ、後々思い返せば、これもなんかいい恋だったとかってなるのかね、
なんて、話を聞かされているかのような気持ちになりました。
あと、自分からしたら、マニアックな文化の連続で、
“でもスイッチは買うんだ…”とか、
“あ、そこは妙に現実的なのか”とか、
なかなか踏み込めない感じだった。
サブカルもサブカルな知識を披露する二人に
嫌気がさしたのは、自分だけではないはず。
自分だけが、知らない感覚になって
羞恥心が芽生えてしまうくらい。
けっこうコアな内容だったと思うんだけど、
そんなことないですかね。
本当にラブストーリーに夢中になるときって、
もはや主となるカップルの第三者として、
自分が存在するというか、
ずっと二人を見ていたいし、
自分も二人と一緒にいたくなったりするもんだけど、
今回は、そんなことはなかったのよね、、、
別れが決まっているからですかね。
両親も登場したり、と要素は山盛りで、
でもその分、トーストって結局なんだっけ、とか
思ったりしました、
意味を考えるのに夢中になっちゃったというか。
それにこれ、一人で観たんですが、だいぶキツい。
特に中盤きつい、カップルきつい。
逆にカップルで観ても、なんか過去の人絶対思い出しちゃうからきつい。気がする、
よって、観たいシチュエーションが浮かばない。
“いつ観ればいいの?”映画になってる気がする。
よい
等身大でリアルだからこそ刺さる
恋愛映画は苦手な分野でした。
だってどの映画も「病気」「事故」「死」「貧富の格差」みたいな題材でいかにもお涙頂戴、みたいな映画が多かったから。
泣けはするけど、共感はできない。そんな映画ばかりでした。
しかしこの映画は違います。
一番リアルで、本当に難しい恋愛の始まりから結婚までの「壁」を表現しています。
自分には刺さりすぎました。
5年の付き合い、同棲、仕事に関する価値観の違い、ゲームや漫画、共通の友人の結婚式、、
男と女の考え方の違い。
どれだけ趣味や好きなものが合っていたとしても、それだけでは結婚とはなれない二人。
でも本当に花束のように美しく楽しかった日々。
個人的に刺さったシーンは、
プロポーズのシーンと、
最後のファミレスのシーンです。
口論の中、熱くなってプロポーズと受けてれることを言う麦。
プロポーズみたいな大事なことをこんなシチュエーションで言われるなんて想像していたプロポーズと違う、、と思う絹。
多くのカップルがキレイなプロポーズなんてしていない。
口喧嘩の中で、「結婚しよう」、こんなカップルって本当にたくさんいると思います。
ファミレスでの別れのシーン。
これから恋を初めていく二人と、恋が終わる二人の対比が素晴らしかった。
全く同じような経験があります。
ファミレスというところが本当にリアルで、別れ話をするためにファミレスに入って、周りはラブラブなカップルや、初々しいカップルばっか、その中で別れ話をする。
片方はまだ続けていきたいと思っている。
でももう片方は無理だとわかっている。
お互いが「わかっている」からこそ流す二人の涙。
全く同じ経験があったので刺さりました。
別れと引っ越しを決めてから、二人で過ごしているシーンも、全く同じ体験をしたことがありました笑
辛く悲しく、それでも美しく、鮮明に記憶に残る、まさに「花束」みたいな恋。
どれだけその時は嬉しくて綺麗でも、それがずっと続くわけではない。
本当にタイトルどおりの内容でした。
ゆっくりと余韻に浸りたい映画
2人の距離が縮まっていく過程、少しずつすれ違っていく様、セリフや仕草も含めて全てが素晴らしかった。脚本はもちろんだけど、菅田さんと有村さんの雰囲気が抜群に良かった。
サブカル好きに刺さる固有名詞、小道具、場所が出てきてそれもたまらない。
最後のファミレスのシーンは自分の映画史上、間違い無く忘れられない大好きなシーンとなった。一気に感情をえぐられて涙が止まらなかった。
コロナ禍で1ヶ月会ってない彼女の声が聞きたくなって、映画館を出た後すぐに電話した。出なかった。でもいい。俺はこの作品の余韻に浸った。こんなに余韻がすごいのは久しぶりだ。
自転車での帰り道、ファミレスのシーンを思い出して泣いた。その後スーパーで買い物してる時も思い出して泣いた。俺は本当にあのシーンが大好きだ。
流石、の一言
大好きな土井監督と坂元裕二さんのタッグということで、公開前から楽しみにしていました。
ちなみに、カップルで見るのはやめておいた方がいいように思います。
ストーリー自体は、主人公の2人それぞれに共感できる部分がいくつもあり、胸が締め付けられました。
20代前半の、社会に出る大人の一歩手前で誰もが感じる葛藤が、ラブストーリーという形でリアルに表現されています。
最初はびっくりするくらい息が合って、運命的に惹かれあった2人。
特別なことは何も起きないのに、何かが少しずつすれ違って、気づいたら違う方を向いている。
どちらが正解、不正解ということではない。
歩む道が違うという現実を受け入れて生きていく。
そのリアルな姿に、社会で生きていくってこういうことだな、と思わされました。
坂元さんの脚本力には毎回驚かされますが、
今回もそう感じるセリフがたくさんありました。
うまく説明できませんが、坂元さんの脚本は
台詞の一つ一つが登場人物のリアルな言葉なんですよね。
頭で考えた説明っぽいものではなく、
心で感じて出た言葉を紡ぎ出して動く世界。
ちょっと不恰好な部分もあるけど、
そこにこそ登場人物らしさと、役者の演技力が出ます。
作り込まれてないように錯覚してしまいますが、むしろとても作り込まれている。
そして土井監督の演出、カメラワークが素晴らしかったです。
物語の移り変わりを、細部にまでこだわって表現しているのが伝わってきます。
菅田将暉さんと有村架純さんがとても魅力的に映し出されていました。
土井監督の罪の声も観ましたが、断然この作品の方が好きです。
サスペンスとかコメディよりも、人の心を表現することにフォーカスした作品の方が、土井監督作品にはいいものが多いと思います。
ありがちなラブストーリーや、青春ものではありません。
ぜひ一度、見てみてください。しばらく余韻から抜け出せなくなります。
P.S. それから菅田将暉という役者さんは本当にすごい。
きっと役に入り込むタイプなんだと思います。
2020年頭の菅田将暉は、SNSで見かけるオフショットもどこか麦くん。
しかし現在の菅田将暉は、その頃の彼とは全くの別人で、おそらく他の作品の影響か笑顔が少ないです。
髪型とかも大きいでしょうが、ひとつ一つの表情が違います。
彼の次の作品がどんなものなのか、とても楽しみです。
ドラマでじっくり観たかった二人
結論から言うと、時間が足りてないんじゃないかな。この物語はありそうで絶対ないなと思う内容。理想論というか、現実にはあり得ない。ただ、それならハッピーエンドにして欲しかった。かなり中途半端な終わり方。続編でもあるんだろうか、そう思わせる終わり方だった。しかしセリフはかなりいい。グッと来るところは多かった。ただ、マニアックな名前とかはいまいち入って来なかった。
ズバリ言うと、映画ではなく、ドラマでワンクールじっくり観ていたかった二人。とても良かった。さらに最後の清原果耶はめちゃくちゃ良かった、ごそっと持っていった感じ。個人的にはハッピーエンドの続編希望します。
恋愛のリアルに共感😂
2人の出会いの始まりから恋愛の始まり、現実に向き合いながら生きていくなかで徐々に生まれる2人のすれ違い、そして別れ、2時間の映画の中で多くの人が経験したことのあるようなリアルを表現した作品でした。
恋愛の愛しさと儚さに共感する部分が多く、単純な恋愛ものとは違って考えさせられた映画でした。この手の映画をあまり観てこなかった自分ですが観てよかったです。
内容的には10代〜20代前半というより、20代半ば〜30代前半の人に多くの共感を呼びそうな感じがしました。
菅田将暉の演技にゾクゾク♡
少女漫画原作の恋愛ドラマや映画化が多い中、大学生から25歳までのリアルな恋愛を描くオリジナル脚本 さすがは坂元裕二。私とそう変わらない世代なのになんでこんなに若者の感覚がわかるのだろう。
【二人の恋の入り口】
夢中になって大学も就活もサボって彼氏の部屋に(ベッドに)入り浸り食料がなくなって3日目に外に出る、とか。自由な時間の持てる恋愛初期にあるある!
【二人の愛の終わりの始まり】
焼きそばパンの美味しいパン屋さんが閉店になって麦にLINEで報告する絹。返事は「駅前のパン屋で買えばいい」
共感が欲しい“女“性と解決策を提示したい“男“性。相手への熱が覚めた男女の食い違い あるあるの場面だ。
病気になったり、ライバルにいじめられたり、親の大反対にあったり、貧富の差があったり、
そんなドラマにありがちなネタが一切なく淡々と麦と絹の日常をのぞいているような展開に物足りなさを感じる観客もいるだろう。韓国ドラマとは大違い。
けどその分、ドラマは普遍性を帯び老若男女誰にでも共感が得やすい。
加えて主演の2人もおそろしく自然に見える。有村架純は可愛すぎてアイスクリーム店にこんな可愛い子いたら話題になるに違いないと思うけど、対する菅田将暉はカッコいいオーラ消してフツーの20歳代男子。こういうとこ菅田くんてさすがですよね。
最後のファミレスでいつもの2人の席に若いカップルが座り昔の自分たちと同じようなやり取りを始める。それを聞いた麦「別れたくない、まだやれるんじゃないか」という思いが自らの中で断たれ瞼を閉じて涙を流す、この菅田くんの演技にゾクゾクさせてもらいました。
花束がドライフラワーになっても
若い時に見たかった!
10代後半、20代の人は見たほうがいい!
恋愛の終わり方のお手本みたいな映画。
あんな終わり方出来たら そりゃ花束みたいだった。と振り返られるだろうな。
多感で大人の仲間入りしたあたりの頃、
好きなものの良さを共感できることが「特別」と思って、毎日距離が縮む美しい日々
いつしか、相手が自分の求めている人ではない、、という時期を経て、浮気したり傷つけあって、
結果、
あーあ、娯楽をそのまま楽しめる世界
社会人になってもパズドラ以外する気がわかないとかじゃない世界
人間らしく娯楽を楽しむ余裕がずっとある世界があれば違ったのかな。って思うのが現実
あんな真っ直ぐ感謝を伝えて終わるなんて最高の終わり方だな。という感想です。
最後の空気みたいになる結婚をしたいという麦くん。
しなくて正解!選ばなくて正解!ワンオペ育児で喧嘩の日々も容易に想像できちゃう。
40代になった私はそう思って想像できました。
新しい人と新しい時間ができても、それでもやっぱり
でも、ドライフラワーになっても 昔の花束の時間は輝いていて、宝物です。
やがて枯れゆく"恋愛=美しい花束=ファミレス"を見事に示した映画
清原果耶ちゃん贔屓の僕なので、もちろん観に行こうと思っていた映画なのですが、公開直前になっても清原果耶ちゃんの場面写真が上がってこない、予告編にも出てこない、果たして本当に彼女は出演するのか?なんで3番目にクレジットがあるのか?非常に不思議な気持ちで映画館に向かいました。
坂元裕二脚本の連続ドラマは、「それでも、生きてゆく」「最高の離婚」「Mother」「カルテット」「いつかこの恋を思い出すときっと泣いてしまう」は観ています。特に「最高の離婚」と「カルテット」が大好きです。とにかく情報量・固有名詞の多い会話劇、かといって状況説明をしてしまうのではなく、関係ない話をしているように見えて登場人物の内面や趣味趣向などを明らかにしていき、物語は確実に前進しているという、明らかに鬼滅の刃とは一線を画す作品ですよね。ながら見を許さない。だからこそ視聴率に苦しんでも熱心なファンがつく。そう見ています。
ということで、この映画なんですけども、本当に最高でした。パンフレットを購入するくらいに。良かったです。恋愛映画は障害やカセなんかなくても面白い、キラキラしてなくても面白いことを示してくれた一本でした。
冒頭からこれだよな…って入りでしたね。一つの音楽を二人でイヤホンを分け合って聞くカップルに対して、菅田将暉と有村架純が交互に言い合っていく。意訳ですが、イヤホンで聞く音楽は右耳と左耳両方で聞くことで完成される。分け合ってたらいい(正しい)音楽なんて聞けない。恋愛もそうだ。持ちつ持たれつなんてない。
二人の出会いのシーンは、終電を逃したことから始まるんですが、それまでにモノローグでそれぞれの登場人物の考え方や趣味趣向が明かされていくんですが、これがまた坂元節満載で。固有名詞がバンバン出てくる。「2014年ブラジルワールドカップで開催国なのに大敗したブラジルよりは最悪ではない」という自己内省なんて最高に坂元脚本でした。終電を逃して、二人の趣味が近いことにものすごく共感を覚える。ライブチケットを取っているお笑い芸人も、文学や音楽の趣味趣向も合っていることに運命を感じていくわけですけど。
社会人になって決定的に考え方の面で違いがあることに気づいていくんですよね。菅田将暉演じる男の方は、関係の現状維持こそ大事と考えていて、趣味は社会人の忙しさによって少しずつ楽しめなくなっていったり、ビジネス書に興味を持ったり(ビジネス書が悪いのではなく、彼女の趣味趣向とは異なっている)、別れを決意して臨むシーンでさえ「結婚しよう」ということで、恋愛関係ではなく生活共同体としての生き方を維持しようとする。この生き方もわかる。一方有村架純演じる女の方は、就職氷河期の中転職もできる、趣味に費やす時間もしっかりと確保できる、「楽しいことしかやりたくない」と主張するからこそその生き方もちゃんとできている、恋愛関係にもそれも望んでいる。この生き方もわかる。
結局、趣味や好きなことが一緒ということで混ざり合っても、年月が減ることに美しさは減っていく。また、最も大事な根っこの部分、考え方が合わなかったら美しさはさらにすごいスピードで衰えていってしまう。これこそ"花束"と"水"の関係に象徴されるものだと思いました。バラを100本とはよく言いますが、花束と言われると色々な花をきれいに調和させて作るものだと思うし、実際にこの作品のエンドクレジットでに出てくる花束も一つの花だけでできたものではありませんでした。時間とともに花は枯れる。水がなければもっとすごいスピードで枯れる。ずっと咲き続ける花束はない。恋愛もそんなところなんだろうなと苦しくなる。
告白のシーンも別れのシーンもファミレスなんですけど、ファミレスという場所も花束的な意味合いが強いと思っていて。つまり専門店とは違ってファミレスにはいろいろな料理がある、ドリンクバーなんてまさにそうで。趣味趣向の混ざり合う場所といっていいんじゃないかと思うし、そこで主人っ港の二人が心を通わせ合うのも遠ざかってしまうのも必然のような気がしてきます。
別れのシーンなんですけど。5年間の出会いと別れを描いたと予告編で言ってるわけですから、別れるってわかって見てるわけで、観てる側としてはかなりハードルが上がった状態なんですけども。そこに出てくるのが清原果耶ちゃんなんですよね。この演技が実に見事。詳しくはネタバレになるので言及できませんが、菅田将暉さんと有村架純さんだって若いはずなのに、あのキラキラした感じにはもう戻れないんだという栄枯盛衰を示すには最高のシーンだったと思います。思わず涙を流してしまいました。
菅田将暉と有村架純がちゃんとその辺にいる人に見えるのが素晴らしいです。これも演技力の賜だと思います。何度見ても面白い新たな恋愛映画の傑作の誕生を実感させられることでしょう。
現実はロマンチックなだけとはいかないラブストーリー
全791件中、721~740件目を表示