花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
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終電逃した4人の社会人2人
絹と麦がタクシーを降りて、2人はまたタクシーに乗り込んでどこか行ったけど、あれはラブホだよね?!
俺たちは大人だから楽しみに行こうぜ、って感じがします。
対比で、絹と麦の純粋さを表現してるんですよね。
そういうところの細かさがすごいと思います。
昔の自分を重ねてた
本当に期待して楽しみにしていた映画。
20代の子供でも大人でもない境目で奇跡的にも出逢った2人の花束みたいな5年間。
大人になりきれない、まだなりたくない。
早く大人になって今、隣にいる人とずっと一緒に居たい。
どっちの気持ちも分かる。
自分が通ってきた道だから。
親しい人の死と結婚を目の前にして2人は別れを選んでしまう。
最後のファミレスのシーンは最高。
あそこで昔の自分たちを投影しなかったら?もしかして?って思うこともあるだろう。
でも1年後に再会した時の2人は思い出を宝物にしていた。
2人が後ろ向きで手を振るシーンは胸が熱くなった。
私の心の奥底に眠ってた遠い記憶がスクリーンに映し出されたような感覚になった。
菅田将暉、有村架純でなければ、麦と絹は成立しないだろう。
若くて恋愛真っ只中のカップルには刺さらないかもしれない。
でもオバさんだからこそ、花束みたいな恋をした経験がある者たちだからこそ今の若い世代に見て欲しいと思える作品でした。
どこにでも転がってるよくある話です。
神?
一つの恋の始まりから終わりまでを描いた作品。
出会いの二人が意気投合していくシーンは胸がキュンキュンしていた分、麦の就職をきっかけに二人の恋が色褪せていくのを見るのは辛かった。
それにしても、「スカイ・クロラ」以降パッとしない押井守を今の若い世代の中に神扱いする人がいたのは驚いた。
映画を観た人の中でどの程度あのシーンを理解できただろう?
これぞ、正しい恋愛の形!
日本版ブルーバレンタイン
これはクラシックな名作だ
脚本、演出ともに最高。非常にリアルな空気感で、この登場人物の日常を...
ふむふむ
前半はだいすきでした、
出会ってから、恋をしていく過程とか。
ただ、後半に関しては、
なんか友人から、最近こういうことあってさ、
こういうことされてさ、なんかさ辛いんだよね、
でもさ、後々思い返せば、これもなんかいい恋だったとかってなるのかね、
なんて、話を聞かされているかのような気持ちになりました。
あと、自分からしたら、マニアックな文化の連続で、
“でもスイッチは買うんだ…”とか、
“あ、そこは妙に現実的なのか”とか、
なかなか踏み込めない感じだった。
サブカルもサブカルな知識を披露する二人に
嫌気がさしたのは、自分だけではないはず。
自分だけが、知らない感覚になって
羞恥心が芽生えてしまうくらい。
けっこうコアな内容だったと思うんだけど、
そんなことないですかね。
本当にラブストーリーに夢中になるときって、
もはや主となるカップルの第三者として、
自分が存在するというか、
ずっと二人を見ていたいし、
自分も二人と一緒にいたくなったりするもんだけど、
今回は、そんなことはなかったのよね、、、
別れが決まっているからですかね。
両親も登場したり、と要素は山盛りで、
でもその分、トーストって結局なんだっけ、とか
思ったりしました、
意味を考えるのに夢中になっちゃったというか。
それにこれ、一人で観たんですが、だいぶキツい。
特に中盤きつい、カップルきつい。
逆にカップルで観ても、なんか過去の人絶対思い出しちゃうからきつい。気がする、
よって、観たいシチュエーションが浮かばない。
“いつ観ればいいの?”映画になってる気がする。
よい
等身大でリアルだからこそ刺さる
恋愛映画は苦手な分野でした。
だってどの映画も「病気」「事故」「死」「貧富の格差」みたいな題材でいかにもお涙頂戴、みたいな映画が多かったから。
泣けはするけど、共感はできない。そんな映画ばかりでした。
しかしこの映画は違います。
一番リアルで、本当に難しい恋愛の始まりから結婚までの「壁」を表現しています。
自分には刺さりすぎました。
5年の付き合い、同棲、仕事に関する価値観の違い、ゲームや漫画、共通の友人の結婚式、、
男と女の考え方の違い。
どれだけ趣味や好きなものが合っていたとしても、それだけでは結婚とはなれない二人。
でも本当に花束のように美しく楽しかった日々。
個人的に刺さったシーンは、
プロポーズのシーンと、
最後のファミレスのシーンです。
口論の中、熱くなってプロポーズと受けてれることを言う麦。
プロポーズみたいな大事なことをこんなシチュエーションで言われるなんて想像していたプロポーズと違う、、と思う絹。
多くのカップルがキレイなプロポーズなんてしていない。
口喧嘩の中で、「結婚しよう」、こんなカップルって本当にたくさんいると思います。
ファミレスでの別れのシーン。
これから恋を初めていく二人と、恋が終わる二人の対比が素晴らしかった。
全く同じような経験があります。
ファミレスというところが本当にリアルで、別れ話をするためにファミレスに入って、周りはラブラブなカップルや、初々しいカップルばっか、その中で別れ話をする。
片方はまだ続けていきたいと思っている。
でももう片方は無理だとわかっている。
お互いが「わかっている」からこそ流す二人の涙。
全く同じ経験があったので刺さりました。
別れと引っ越しを決めてから、二人で過ごしているシーンも、全く同じ体験をしたことがありました笑
辛く悲しく、それでも美しく、鮮明に記憶に残る、まさに「花束」みたいな恋。
どれだけその時は嬉しくて綺麗でも、それがずっと続くわけではない。
本当にタイトルどおりの内容でした。
ゆっくりと余韻に浸りたい映画
2人の距離が縮まっていく過程、少しずつすれ違っていく様、セリフや仕草も含めて全てが素晴らしかった。脚本はもちろんだけど、菅田さんと有村さんの雰囲気が抜群に良かった。
サブカル好きに刺さる固有名詞、小道具、場所が出てきてそれもたまらない。
最後のファミレスのシーンは自分の映画史上、間違い無く忘れられない大好きなシーンとなった。一気に感情をえぐられて涙が止まらなかった。
コロナ禍で1ヶ月会ってない彼女の声が聞きたくなって、映画館を出た後すぐに電話した。出なかった。でもいい。俺はこの作品の余韻に浸った。こんなに余韻がすごいのは久しぶりだ。
自転車での帰り道、ファミレスのシーンを思い出して泣いた。その後スーパーで買い物してる時も思い出して泣いた。俺は本当にあのシーンが大好きだ。
流石、の一言
大好きな土井監督と坂元裕二さんのタッグということで、公開前から楽しみにしていました。
ちなみに、カップルで見るのはやめておいた方がいいように思います。
ストーリー自体は、主人公の2人それぞれに共感できる部分がいくつもあり、胸が締め付けられました。
20代前半の、社会に出る大人の一歩手前で誰もが感じる葛藤が、ラブストーリーという形でリアルに表現されています。
最初はびっくりするくらい息が合って、運命的に惹かれあった2人。
特別なことは何も起きないのに、何かが少しずつすれ違って、気づいたら違う方を向いている。
どちらが正解、不正解ということではない。
歩む道が違うという現実を受け入れて生きていく。
そのリアルな姿に、社会で生きていくってこういうことだな、と思わされました。
坂元さんの脚本力には毎回驚かされますが、
今回もそう感じるセリフがたくさんありました。
うまく説明できませんが、坂元さんの脚本は
台詞の一つ一つが登場人物のリアルな言葉なんですよね。
頭で考えた説明っぽいものではなく、
心で感じて出た言葉を紡ぎ出して動く世界。
ちょっと不恰好な部分もあるけど、
そこにこそ登場人物らしさと、役者の演技力が出ます。
作り込まれてないように錯覚してしまいますが、むしろとても作り込まれている。
そして土井監督の演出、カメラワークが素晴らしかったです。
物語の移り変わりを、細部にまでこだわって表現しているのが伝わってきます。
菅田将暉さんと有村架純さんがとても魅力的に映し出されていました。
土井監督の罪の声も観ましたが、断然この作品の方が好きです。
サスペンスとかコメディよりも、人の心を表現することにフォーカスした作品の方が、土井監督作品にはいいものが多いと思います。
ありがちなラブストーリーや、青春ものではありません。
ぜひ一度、見てみてください。しばらく余韻から抜け出せなくなります。
P.S. それから菅田将暉という役者さんは本当にすごい。
きっと役に入り込むタイプなんだと思います。
2020年頭の菅田将暉は、SNSで見かけるオフショットもどこか麦くん。
しかし現在の菅田将暉は、その頃の彼とは全くの別人で、おそらく他の作品の影響か笑顔が少ないです。
髪型とかも大きいでしょうが、ひとつ一つの表情が違います。
彼の次の作品がどんなものなのか、とても楽しみです。
ドラマでじっくり観たかった二人
結論から言うと、時間が足りてないんじゃないかな。この物語はありそうで絶対ないなと思う内容。理想論というか、現実にはあり得ない。ただ、それならハッピーエンドにして欲しかった。かなり中途半端な終わり方。続編でもあるんだろうか、そう思わせる終わり方だった。しかしセリフはかなりいい。グッと来るところは多かった。ただ、マニアックな名前とかはいまいち入って来なかった。
ズバリ言うと、映画ではなく、ドラマでワンクールじっくり観ていたかった二人。とても良かった。さらに最後の清原果耶はめちゃくちゃ良かった、ごそっと持っていった感じ。個人的にはハッピーエンドの続編希望します。
恋愛のリアルに共感😂
2人の出会いの始まりから恋愛の始まり、現実に向き合いながら生きていくなかで徐々に生まれる2人のすれ違い、そして別れ、2時間の映画の中で多くの人が経験したことのあるようなリアルを表現した作品でした。
恋愛の愛しさと儚さに共感する部分が多く、単純な恋愛ものとは違って考えさせられた映画でした。この手の映画をあまり観てこなかった自分ですが観てよかったです。
内容的には10代〜20代前半というより、20代半ば〜30代前半の人に多くの共感を呼びそうな感じがしました。
菅田将暉の演技にゾクゾク♡
少女漫画原作の恋愛ドラマや映画化が多い中、大学生から25歳までのリアルな恋愛を描くオリジナル脚本 さすがは坂元裕二。私とそう変わらない世代なのになんでこんなに若者の感覚がわかるのだろう。
【二人の恋の入り口】
夢中になって大学も就活もサボって彼氏の部屋に(ベッドに)入り浸り食料がなくなって3日目に外に出る、とか。自由な時間の持てる恋愛初期にあるある!
【二人の愛の終わりの始まり】
焼きそばパンの美味しいパン屋さんが閉店になって麦にLINEで報告する絹。返事は「駅前のパン屋で買えばいい」
共感が欲しい“女“性と解決策を提示したい“男“性。相手への熱が覚めた男女の食い違い あるあるの場面だ。
病気になったり、ライバルにいじめられたり、親の大反対にあったり、貧富の差があったり、
そんなドラマにありがちなネタが一切なく淡々と麦と絹の日常をのぞいているような展開に物足りなさを感じる観客もいるだろう。韓国ドラマとは大違い。
けどその分、ドラマは普遍性を帯び老若男女誰にでも共感が得やすい。
加えて主演の2人もおそろしく自然に見える。有村架純は可愛すぎてアイスクリーム店にこんな可愛い子いたら話題になるに違いないと思うけど、対する菅田将暉はカッコいいオーラ消してフツーの20歳代男子。こういうとこ菅田くんてさすがですよね。
最後のファミレスでいつもの2人の席に若いカップルが座り昔の自分たちと同じようなやり取りを始める。それを聞いた麦「別れたくない、まだやれるんじゃないか」という思いが自らの中で断たれ瞼を閉じて涙を流す、この菅田くんの演技にゾクゾクさせてもらいました。
花束がドライフラワーになっても
若い時に見たかった!
10代後半、20代の人は見たほうがいい!
恋愛の終わり方のお手本みたいな映画。
あんな終わり方出来たら そりゃ花束みたいだった。と振り返られるだろうな。
多感で大人の仲間入りしたあたりの頃、
好きなものの良さを共感できることが「特別」と思って、毎日距離が縮む美しい日々
いつしか、相手が自分の求めている人ではない、、という時期を経て、浮気したり傷つけあって、
結果、
あーあ、娯楽をそのまま楽しめる世界
社会人になってもパズドラ以外する気がわかないとかじゃない世界
人間らしく娯楽を楽しむ余裕がずっとある世界があれば違ったのかな。って思うのが現実
あんな真っ直ぐ感謝を伝えて終わるなんて最高の終わり方だな。という感想です。
最後の空気みたいになる結婚をしたいという麦くん。
しなくて正解!選ばなくて正解!ワンオペ育児で喧嘩の日々も容易に想像できちゃう。
40代になった私はそう思って想像できました。
新しい人と新しい時間ができても、それでもやっぱり
でも、ドライフラワーになっても 昔の花束の時間は輝いていて、宝物です。
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