「腹が立つほどになかなか例をみない駄作」弥生、三月 君を愛した30年 ひろさんの映画レビュー(感想・評価)
腹が立つほどになかなか例をみない駄作
腹が立つほどになかなか例をみない駄作。
これで泣けるのは、というより感情移入できるのは、イケメンのダメ男に恋をして、結婚しながらもダメ男への恋心を引きずりつづけるモテない女。
視点は完全に「弥生」、女性のもの。
ダメ男に恋心を抱いた主人公。恋は実らず、ダメ男は別の女性と結婚し、結婚後もいつもいつも、何十年もの間、自分の事を想い続け、探し続けている。そんな妄想に沿ったストーリー。
親友のサクラはただの「ダシ」に使われている。登場したらすぐに死んでしまうし、
その後も墓で弥生とサンタの出会いの機会を提供するだけ。
また、3月に焦点を当てている事はそれとはわからないし、意味もない。
東日本大震災の描写も全く現実的でないし、家族でもないサンタが「弥生、弥生」と叫んで探すのもおかしい。
自分の不倫に後ろめたい気持ちを持ちながらも、本屋で偶然出会ったサンタは、逃げた自分を追いかけてくる・・。
親友のサクラは、自分の心の内を知っていて、結婚を想定して祝福のメッセージをテープに残している・・・。
ありえないにしても程がすぎる。男性の視点から見ると完全にシラケもの。
完全に、少女漫画のモテない女性読者に合わせた都合がよすぎる、男から見ると抱腹絶倒のストーリーだ。
最後まで、何か見る価値のあるシーンがあるかと期待したが、皆無だった。
時間の無駄。見て後悔した。
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