「遊川和彦に泣かされに行く」弥生、三月 君を愛した30年 momoさんの映画レビュー(感想・評価)
遊川和彦に泣かされに行く
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揺さぶられまくりです。
予想を超えて泣きました。映画館の暗がりでハンカチを探すのが大変でした。
ドラマではいくつも遊川和彦作品は観てきましたが、何度もバスを追いかけさせるとか、電車を降りるシーンを繰り返すとか、随所がさすがに巧い!
そして、この作品は30年に渡る三月の風景がとても素敵です。
素敵なラブストーリーとして観ることもできるけど、友情の物語でもあり、正義感の物語でもあり、東日本大震災や、エイズ問題を通して差別や介護や死について考えさせられる物語でもあります。
高校時代も大人になってからも、弥生の勇気ある行動に何度も泣かされました。
いじめをする生徒は許さず、いじめを無かったことにする教師たちにも決して屈しない。
その精神が、やがて教師になったサンタの息子に受け継がれたことが嬉しいではないですか。
弥生のする事は間違ってなんかいない、子どもたちを裏切らない生徒を守る教師が弾劾されるのはおかしいのです。
亡くなったサクラが好きだった曲が随所にかかります。
サンタの携帯の着メロとしても時々。
見上げてごらん夜の星をのメロディと共に、悲喜こもごもの人生は、やがて振り返ればささやかな幸せに満ち溢れてことに気が付きます。
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