劇場公開日 2020年2月28日

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「静かな秀作だと思います…」ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像 shokotenさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0静かな秀作だと思います…

2020年4月16日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

1年の大半が曇天というフィンランドの
気候を重ねながら、人生のラストを
迎えた一人の老美術商を描いています。

大好きだった絵画がいつしか
売買目的としての生業となり、
絵画を手に入れる為には手段さえ
選ばず、家庭さえ省みなかったオラヴィ。
美術が持つ本当の意味を忘れていた
オラヴィが、孫のオットーと共に、
最後に巡り合えたキリストが描かれた
絵画によって、大切な事に気づかされ、
無邪気な子供のよに
軽やかに天に召す場面には涙が溢れました。

映画や美術品は、奥深く、
感動を人に与え、心豊かに導き、
救ってくれるものだと思います。
そこに家族の思いを絡ませ、
何が人にとって大切なのかを、
静かに伝えてくれた秀作だと思います。

よく長い時を経て、高名な作者の
名作が、こんな所から?と
見つかるニュースなど見ると
不思議でたまりませんでしたが、
なるほど、もしかしてこういう数奇な
運命を辿ったからかな?と
教えてもらえた気がしました。

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shokoten