「不寛容で排他的な現代を生き抜くには」すばらしき世界 ミツバチば~やさんの映画レビュー(感想・評価)
不寛容で排他的な現代を生き抜くには
嫌なことは聞き流す。
聞こえないふりをする。
逃げるのは恥じゃない。勇気ある撤退だ。
大事なのは孤立しないこと。
だれかと繋がっていることだ。
生きていくって大変だ。
自分を守るために見て見ぬフリをする術を会得し、他者との適当な距離を私たちはいつ覚えたのだろう。
親から教わったのだろうか。
易怒性は、親に捨てられたからなのか。
一人の、反社会的勢力から足を洗おうとした男を捉えた話。
それぞれの人物が、よく描かれている。
クールなTVディレクターの長澤まさみ、スーパーの店長、弁護士、生活保護の担当者、小説家志望の仲野君。
心の動きや想いが、リアルに寄せて描かれていて、淡々としていながらも妙に現実的。
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