「大海を知らず、されど空の蒼さを知る」すばらしき世界 ベッラさんの映画レビュー(感想・評価)
大海を知らず、されど空の蒼さを知る
セリフが本当に良くて生きていました。西川監督と役所広司さんの相乗効果は凄かったです。
三上の人物像が映画の枠におさまりきれない生々しさというかもどかしさとして最後までつかみきれない感じがリアルです。
その三上の生々しさが、普通というこの世の中の正しさの矛盾をむき出しにしてくるようで、正面から向き合うのが怖いくらいです。
人を殺すことに躊躇しないのに嵐の中に咲くコスモスを慈しむ人物をこの世界は、私たちはどう受け入れるのかを問われます。
井の中の蛙は三上なのか、私たちなのか?
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