「ものすごく温かい」すばらしき世界 白波さんの映画レビュー(感想・評価)
ものすごく温かい
すごく寂しくて苦しくて、でもものすごく温かい。
西川作品としては初めて原作もの。これだけでも気になっちゃいますね。
自分のいられる場所を精一杯に探して生きる、それはロードムービーのようでした。
何より三上役の役所広司、彼の芝居がすごい。
彼のやるせなく、何処にも向けられない苦しい気持ちがダイレクトに伝わってきました。
だからなのか、所々で涙してしまうんですよね。
特にサッカーのシーン、私は一緒に泣き崩れていました。
涙しながら「え?何で泣いてるんだろう?何でだ?」とずっと自問していましたよ。
もう2〜3日して落ち着いてくると分かるかもしれません。それ位入ってしまう場面でした。
そうして頑張り何度も躓きながら、その度に色々な人々に支えられ、そこがすばらしい世界である事に気付く。ラストに添えられた香もやさしかった。
深く胸に響く、とてもすばらしい作品でした。
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