「「すばらしき世界」とは?」すばらしき世界 ごーるどとまとさんの映画レビュー(感想・評価)
「すばらしき世界」とは?
この映画も本当に余韻が凄くてしばらく引きずりました。いろいろ考えてしまったなぁ。
根は優しいけど“瞬間湯沸かし器”で凶暴にもなる主人公の極端なニ面性を見事に演じている役所広司さん!もう三上は役所さんしか考えられないですね。
もし自分の近辺に三上のような人がいたらどう接するでしょう?私は…関わりを避けてしまうと思います、残念ながら。
だから、弁護士夫妻はもちろんのこと、ケースワーカーもスーパーの店長も立派すぎて。津乃田も変わったものね。
あ、そうか、あの人たちが「すばらしき世界」なのか!!
(でもおそらく皮肉もこめられていますよね)
仲野太賀さんイイねー。北村有起哉さんは「ヤクザと家族」とは真逆の役をやったのが大正解でしたね!
でもやっぱりこの映画は役所さんの演技あってこそ、でしょうね。複雑な生い立ちの三上が発する言葉は全く台詞には聞こえず三上そのものの声でした。
結末は…
この結末の感触も「ヤクザと家族」と比べてみると面白いかも。
作家性の強い監督さんの作品だから好みは分かれるのでしょうね。
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