「すばらしき世界に想いを馳せる」すばらしき世界 れいさんの映画レビュー(感想・評価)
すばらしき世界に想いを馳せる
とても純粋な人、三上は。
母に棄てられ愛に飢えていたぶん、人が与えてくれる優しさは敏感に感じ取る。
人間の美点を知っているからこそ、人が人に危害を与えている場面に出くわすと、その加害者を許せずやっつけ過ぎてしまう。
腕っぷしが強いから、見てる側は(また刑務所戻っちゃうよ!)と心配になる。
職に就けたけど、そこの裏で仲間がリンチしてるのを見てまた…やっつけ過ぎてしまう。てことは無く、自分の良心を押さえ付け身悶える。
このシーンについて鑑賞後、連れに「偶然通り掛かったふりをするだけでも、暴力の抑止になったのにね」と言うと「そんな中途半端に自分を抑えられないんだよ」との返答。なるほどね!
ラストはつらすぎる。
役所広司と仲野太賀の友情がよかった。もちろん六角精児との付き合いも。三上は大声で怒鳴ったりもするけど、それでも仲間は三上を見限らないの良かった。免許センターの女性もか。
はじめまして、れいさん
みかずきです
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10年近く、キネマ旬報、kinenote、yahoo映画レビューなどに映画レビューを投稿しています。現在の目標は、キネマ旬報への2回目の掲載です。
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宜しくお願いします。
本作、主演の役所広司の熱演が素晴らしかったです。
すばらしき世界というのは、皮肉ではなく、我々が目指していく世界のことを示唆していると感じました。
では、また、共感作で交流させて下さい。
-以上-
確かに三上の生きてきた世界では、
〝殺らなきゃ殺られる〟
のが、当たり前だったので抵抗出来なくなるまで、痛めつけてしまうのかもしれませんね。経験のない人間には確かにそこを理解するのは難しいと思いました。