「過去と今と未来が交差するときはすべて投げ捨てる勇気がいる。」ファンシー はるさんの映画レビュー(感想・評価)
過去と今と未来が交差するときはすべて投げ捨てる勇気がいる。
永瀬正敏のために作られたような映画だった。
虚無の世界は底なし井戸のようだし、一旦その井戸に落ちたら這い上がるのは至難の業。
バカな詩人は彼の空想の賜物。唯一、元の世界に戻れる綱はしごのような気がした。
纏わりつく女を冒してみても自分の時間など取り戻せはしない。
虚無の世界で生きていくには、与えることしかない。
それは、決して言葉なんかではなく、ましてや郵便物でもない。
サングラスを外し、微笑むことしか取り戻せはしないはずなのだ。
いい映画だった。
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