「終活をする《家族はつらいよ》みたいな映画。」お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
終活をする《家族はつらいよ》みたいな映画。
2021年。監督:脚本:香月英之。
主役が橋爪功だし、西村まさ彦も息子ではないけど出ている。
橋爪のキャラクターは山田洋次監督作の「家族はつらいよ」のまんま、です。
どこが違うかと言ったら、嫁(高畑淳子)と娘(剛力彩芽)と息子(袴田吉彦〕の、
配役が違う(笑)
もちろんそれだけでは、ありませんよ。
ホームコメディですが、なかなか面白かったです。
結婚して50年を迎える熟年(老年?)夫婦の真一(橋爪功)と千賀子(高畑淳子)は口喧嘩ばかり。
ある日、葬儀社主催の「終活プログラム」に千賀子が参加します。
アンケートに答えたら、なんと無料で「メモリアルビデオプレゼント」が当たったちゃったのです。
人生には「上り坂」と「下り坂」に、もう一つ「まさか」があると言いますね。
この映画にも「まさか」が2度、3度と有って飽きさせません。
この映画のもう一人の主役は葬儀会社の新入社員の菅野の役割です。
演じているのは(BOYS AND MENのリーダー水野勝)
菅野は10年前に母親を亡くし、その終末医療で父親と対立して家を出て、音信が途絶えているのです。
大原真一・千賀子夫妻の「お終活」を身近で目撃して大きな影響を受けるのです。
老年層には、身につまされるし、中年層には、来るべき両親のお見送りの参考になるし、
日本人にはこう言う映画がピッタリ来るんですね。
葬儀会社!
キッチンカー!
脳梗塞!
と流行のwordも効いてますね。
橋爪功と石橋蓮司が出演したら、日本映画は敵ナシですね。
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