「山田洋次より香月秀之」お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方 yamaさんの映画レビュー(感想・評価)
山田洋次より香月秀之
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主演の橋爪功含めキャスト、テーマ等、なんとなく山田洋次の「家族はつらいよ」を連想していましたが、私としてはこの作品の方が断然面白く見れました。
山田作品では、家族内での出来事に焦点を絞り込み過ぎて、俳優の過剰演技や楽屋落ちのお決まりパターンに閉塞感さえ感じてしまうのに対し、香月作品では、そんなところも意識的に軽く流して演出しています。
また、「男はつらいよ」の寅さん的役割を水野勝が演じる葬儀屋に与えることによって家族内の出来事をより客観的に面白く見せる事にも成功していると思います。
ただ、そういう多層的な構成は「男はつらいよ」が本来、連続ドラマであったように映画一本で展開すると「あれ、もう終わってしまうのか」と感じさせる部分も出てきます。
キャストロールで最初に出る、水野、剛力に関しては~風な感じはあるものの、何も起こりはせず、橋爪、高畑の熟年夫婦の話として映画は終わってしまいます。
主役二人はどうなったの、と少し?な気持ちで映画館を出ました。続編が気になります。
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