「金城一紀ならどう描いた?まるで別人の奥様にドラマの姿はなく…」奥様は、取り扱い注意 たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
金城一紀ならどう描いた?まるで別人の奥様にドラマの姿はなく…
ドラマはリアルタイムで視聴。だからなのか、ちょっと違う。いつもの奥様に会いに行ったのに、記憶喪失したこともあって、「これこれ!」となったのは、ラスト30分ってところだった。
脚本家の変更は、やっぱり…と感じざるを得ないほどバレている。思い返してみれば、奥様たちのトラブルを痛快に解消するのが醍醐味だったので、そもそも権力云々の抗争は畑違い。最終回の延長を描いているので、記憶を無くした方が諸々片付くのは分かる。ただ、ご都合主義に写るのも確かで、あの奥様に会えたのは最後の最後。別人が主人公になったような感じは残念だった。
キャストもこれといった新しさはなく、ところ変われば人変わる、といった感じ。『おもいで写眞』の脚本家なので、人間ドラマを描く細やかさは感じるが、割と上辺だけでやりあってた印象。アクションをする舞台を整えてあとはどうぞ!みたいな。やっぱり、あの奥様が好きだったのでちょっと寂しかった。
記憶喪失はこの映画を最も機能させるための設定になるので、そこを突っ込んでも仕方ないのだが、やはりいつものやつが観たいのである。うーん、金城一紀が描いたなら、SPばりに評価高かったんじゃないかな…。
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