「乃木坂ファンなら楽しいかもね」映像研には手を出すな! 渡部ンヌさんの映画レビュー(感想・評価)
乃木坂ファンなら楽しいかもね
主役3人の演技力は良かったと思う、
けど原作アニメ視聴勢からすると脚本が酷すぎるます。
最も気に入らなかった点、
1つ目は、原作ではロボット研合同制作アニメは、コミットÁ向けではなく最初から文化祭に向けてのアニメのはずなのに、なぜか映画ではコミットÁの出典作品になってる点。これでいい具合にまとまってるなら良かったけど、結果的に余計な尺伸ばしになってるし、教師たちへの金森氏のかっこいい論破が抜けてて完全敗北みたいになってるのが気に入らない。絶対いらなかったこの展開。
2つ目は、最初の場面。生徒会の臨時会とモブ3人と映像研との3つの場面で、これまでのあらすじを説明する場面。モブ3人要らないし、長い!誰だよお前ら!
3つ目は、ピュー子ちゃん。いきなりSFかよ…。普通に台風でいいだろ。ピュー子ちゃんを出す意味って何?
4つ目、ロボ研達の文化祭への意気込みの描写が薄かったこと!原作、アニメでのロボ研はロボへの愛と文化祭への熱意が溢れていてカッコ良かったのに、映画ではただ叫んでチラシ配るだけ…。
というかこの映画文化祭の場面が短すぎる。もっとロボ研の活躍を映せよ!
5つ目、ここまではまだ許せた、だが最後!アニメ放映前挨拶の場面!なんでお前が出てくんねん!本来、アニメへの強い決意を表すための場面なのになんで浅草氏が出てくんじゃ!しかも、よくある安いドラマのような薄い感動シーンみたいになってるし、水崎氏をアニメから遠ざけていた薄っすい理由を明かす場面も余計薄くなってた。
てゆうか余計な尺稼ぎと脚本のせいで、文化祭という盛り上がるシーンが短くなったし、肝心の完成したアニメも少ししか見れてない!
ふざけんな!
乃木坂3人のファンならきっと楽しいかもしれませんね。けど原作アニメファンの自分からすれば、本当にイライラさせる映画でした。なんていうか、監督と脚本からの物語愛が1ミリも感じない、「乃木坂出しとけばお前ら見に行くだろ?」とでも言っているような作品です。原作アニメ勢は見に行かない方がいいと思います。
他にも色々と文句つけたい部分はありますが、とりあえず私が特に言いたい所はこの5つです。映像技術と部活同士のやり取りと生徒会メンバーは個人的には良かったと思うので星2です。