「クリエイターの夢が詰まってる」映像研には手を出すな! Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
クリエイターの夢が詰まってる
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振り切ってる熱さでこだわりを持ってる色んなジャンルのクリエイターが集まって、そのこだわりでぶつかって、でも熱さで解り合って、そして才能を発揮して、一つの凄い作品を仕上げてくんだよね。
クリエイターなら、こんな風に作品を創り上げてみたいと思う。夢の創作活動なんだよ。
その熱さはときに感動だし、ときに空回りなんだけど、そこを英監督が絶妙な間合いで観せてくれるの。乃木坂はじめとする若手俳優も応えるしね。
話は、ドラマの振り返りのところはテンポいいんだけど、映画本編のストーリーに入って、ちょっとテンポ悪いんだよね。浜辺美波を強引に入れてきたのも一因かも知れないけど。でも登場人物各位の熱さがからまってきて、テンポも復活する感じで、そしてクライマックスへ。
生徒会を騙すところは『うわ、これ、絶体絶命じゃん』ってところから、伏線回収しつつうまく観せてくれて爽快だった。発表シーンは、極度の人見知りの主人公が頑張る感動シーンなんだよね。ちょっとそこは説明不足だったから、こっちで補って観て感動した。そして互いを気遣って、自分の大事なものを捨てようとするラスト。良かったよ。
途中で金森(梅澤美波)が浅草(齋藤飛鳥)に活を入れるところで
「お前がダメだと思ってるから、この作品はダメなんだよ!」
っていう台詞が出るんだけど良かった。原作にあるのかな。英監督渾身の台詞に梅澤美波が応えたシーンに観えて、良かったな。
あとオープニングは何かの映画のオマージュだね。《羅生門》? ここの女の人がうまいなあと思ったら松本妃代だった。安定のうまさ。
普通に観ても面白いけど、何かを創ってる人は特に面白いと思うよ。
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