「2018年。ロウ・イエ監督。急速に資本主義化が進む中国社会の闇を二...」シャドウプレイ 完全版 文字読みさんの映画レビュー(感想・評価)
2018年。ロウ・イエ監督。急速に資本主義化が進む中国社会の闇を二...
2018年。ロウ・イエ監督。急速に資本主義化が進む中国社会の闇を二組のカップルを通じて描く。まさか中国の検閲が関係しているとは思えないが、画面が暗かったり、不必要に揺れたり、途切れ途切れだったりして、酔いそう。時間操作もあまり感心しない。
男2人女1人の三角関係を軸とした物語に驚きはないし、主人公のハードボイルド的な生き方が印象的なわけでもないし、男女の睦み合いが目に焼き付くというわけでもない。ショットよりも物語の流れを重視しているからなのか、息をのむ場面や映像がない。抑圧的な政権に批判的である映画作家というだけで、あるいは、現代社会の問題点を提示するというだけで、映画作家として優れているわけではないな、と再確認せざるを得ない。
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