「追記 彼は故人みたいだ。さて?先週亡くなった様だ。運命を感じる。」羊飼いと風船 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
追記 彼は故人みたいだ。さて?先週亡くなった様だ。運命を感じる。
国策映画?
3年くらい前にロードショーで鑑賞したが、題名を忘れていた。彼女の出した答えに鳥肌がたった。
加えて『十字架』と『風船が赤い』のには意味がある様な気がする。
フランス映画の『赤い風船』。とか、『赤』の『補色』、『反対色』は考えたが、たぶん、『旗』とか。
まぁ、いずれにしても、主人公の出した答えは『辺境の地』なんて言う次元では無い。この映画は『ベネチア』も『カンヌ』も無理だったろうな。『ベルリン』や『アカデミー』でも拒絶されたろうね。そこへ『赤』では『香港』や『北京』や『上海』でも無理で、誰も評価しなかったのたろう。でも、僕は2019年(20年?)のNO1だと思う。今日2回目の鑑賞で、それが確認出来た。
国策映画かもしれないが、うまく作っていると感心した。
追記
彼は故人みたいだ。さて?先週亡くなった様だ。運命を感じる。
マサシさん、共感とコメントありがとうございます。
監督のペマ・ツェテンさんは、今月の8日心不全により53歳で急逝されていたのですね。新作映画完成まじかだったようです。2002年にデビューしてからチベット映画の代表として活躍されて、中国共産党下のチベットの現実を世界に発信した功績は高く評価されています。残念ながらこの作品しか知らない小生でも、ドキュメンタリーと詩的ファンタジーが融合した演出には新鮮な感動がありました。
この映画を愛されている人が多く居られるのも、こちらのサイトのレビューでも分かります。中国共産党から拘束されたこともあり、祖国の為に闘った信念の映画人であったようです。主人公の妻ドルカルに監督の苦悩が投影されているように感じました。息子さんがいて、同じ道を継がれるようですが、早く独立できることを願っています。