「熱量すごい」辰巳 キレンジャーさんの映画レビュー(感想・評価)
熱量すごい
いわゆる「ヤクザ映画」。
「オヤジ」とか「兄弟」とか「盃」とか、自分たちの理屈で勝手な道徳観を押し付けてくるヤクザ映画って、正直(映画は観るけど)あまり得意ではない。
きまって暴力とか性加害描写も酷いし。
で、本作もあまり気乗りしないながらも、観た人達のレビュー熱がすごかったので観賞することにした。
観てまず思ったのは、俳優の「熱量すごい」。
コワモテ俳優、女性たちも「どアップ」で汚い言葉で罵りまくる、その迫力とリアリティ。
それなのに、暴力描写という点について、もちろんシーンとしては描かれているけども、具体的な映像描写としては最小限。直接的な映像にしてないし、性描写もほぼなし。
でも、観た人全員がゾクッとする、「リュウジ」と呼ばれたあの弟。
すごい人がいたもんだ。
(調べたらこの方、どうやら現役の役者ではないらしい。これで?この迫力で?)
そして主人公「辰巳」の男臭さ。
物語の結末に何か大きなどんでん返しがあるワケではないけど、彼らの行く末から目が離せない。
まあ、多くの方にオススメするタイプの映画ではないものの、「すごい映画みたなぁ」という体験のできる映画。
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