KILLERS キラーズ 10人の殺し屋たちのレビュー・感想・評価
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ストーリー的に特に刺さることもなく、登場人物に感情移入することもな...
ストーリー的に特に刺さることもなく、登場人物に感情移入することもなかった。
単に殺し屋同士がやり合うだけ、という感じ。
怪しさぷんぷん
如何にも怪しそうな人たちが、次々追われ殺され、出てきたのが最も怪しいニコラス・ケイジ。ストーリーは時間軸をいじってることもあり、複雑でわかりませんでしたが、久々にある意味まともな、元気で、強いニコラス・ケイジが見れて良かった。ホテルでの銃撃戦はスリリングでした。
殺しの連鎖
娘アンドレアのことが心配でならない殺し屋マーカスだけには感情移入できるものの、次から次へと殺し屋が襲い掛かり、なんとか逃げ出した赤いドレスの女がさびれたホテル・デル・フランコにたどり着く。
ホテルの受付、バーテンダー、警備員、オーナーを兼任する我らがニコちゃん。賭けで買ったとかいってホテルを手に入れたが、怪しい客ばかりやってくる。いや、生き延びてるんだから、殺し屋をもものともしない男に違いない!というところで、いつ殺し屋の本性が現れるのか。といった注目点しかない。
どことなくタランティーノとかコーエン風のプロットだけど、中間で殺された殺し屋の人物像は一切わからない。巡り巡って一人の男にたどり着くが、やはり拉致され惨殺された少女の話だとか、娘を想うアンドレアとか、結局はそっち系の殺し屋ストーリー。もうちょっと人物の描写(特に女性陣)があれば締まった作品になったと感じた・・・
作品を選ばないニコラス
場末の汚いホテル、すべてを取り仕切っているのが主人公(ニコラス・ケイジ)、やってくる客は怪しげな輩ばかり。
狙撃者、悪徳警官、殺し屋、そして赤い服の女が殺し合いを始める。
ニコラス・ケイジは作品を選ばないようだ。
主役は遅れて…
報酬のダイヤを巡って殺し屋達の仕事が連鎖していく話。
冒頭、何者かに詰められる主人公から始まり、良くわからない内に時間を戻して、とあるホテルでの狙撃の依頼を受けたおっさんと、彼を狙撃しようとする男の話から現在へと話を繋いでいく。
ダイヤはあるにしても何が何だか良くわからず、淡々と繰り返す殺し屋の鬼ごっこ。
ヒリヒリする様なシーンの連続だけど、何で?がついてまわって没入出来ず。
説明台詞みたいなものは多いけれど、本筋には至らないというね。
満を持して主人公が登場し、話が動き始めてからは面白かったけど、既に染みこんだ気怠さや面倒臭さに引っ張られて、絶賛するには至らなかった。
久々の乾いた’Neo-noir’ 映画。
以前は軍事攻撃の用語として存在をし、今ではコンピューターのサイバーなどのセキュリティの分野で使われるとされる、この映画の原題の「Kill Chain」という言葉。その言葉とは裏腹に.......映画は次元が違う’Hotel del franco’を舞台に物語が始まる。
You know a man named Araña?
-Spanish for "spider", right?
I don't know him. I'm supposed to be meeting him here.
-Meeting a guy named Araña?
この映画全体として、シナリオの構成から言って、"Kill Chain" という言葉よりは、どちらかというと"Spider" という言葉のほうが、この何とも言えない’Neo-noir’ 映画としての雰囲気を表していると個人的に思っている。
”Clerk, bartender, security guard, owner.”と名乗るAraña。赤いドレスなんてよほど体の線に自信があり、もちろん必須の美形に加え、エキゾティックさが、その雰囲気に味付けをしている女性。アナベラ・アコスタ演じるレナータが、’Hotel del franco’を訪れる。
2019年の元日に彼の主演作映画「トゥ・ヘル(2018)」をいそいそとそわそわと観ようとしたのに、元日から失望される羽目になるとは思わなかった自分がいた。あ~ぁ、一年のショッパナからこんなことになろうとはと思っていてもなおも彼の映画を見てしまう......何故か?
それまでは、多くとも年間4~5本の映画に出演したものが、2018年から2019年かけては、合わせて18本の映画に出演をし2020年にはすでに4本の映画が公開されようとしている。それに関連して、ハリウッドのより大きな業界の出版物ではほとんど無視されているあまり知られていない映画イベントをカバーすると言われている映画業界専門ウェブサイト・IndieWireより、"Nicolas Cage Knows That Most People Watch His Movies on VOD, and He's OK With That"でインタビュアが次のようにニコラス・ケイジに質問をしている。「あなたは非常に不安定な人を演じる傾向があり、その結果、時々あなたはトップだと思う人がいます。 その特徴についてどう思いますか?」ニコラスさんは、それについて、「私はずっと前に、自然主義的な演技を探求するだけではないという決断をしました....... 私は芸術の共時性を信じています。ある芸術形態でできることは、別の芸術形態でできるということです。」
synchronicity:共時性◆心理学者カール・ユングが提唱した。
彼が、このように明言するからには、いわゆるB級とされる映画、つまり、VODにスルーしてしまう今回の映画の様な作品にこれからも進んで出演されるという事か?
Two rooms. You only have two customers.
-Slow season.
How do you make a living?
-Low overhead. Occasional opportunity.
冒頭、黒い車を上空からなめまわすように撮影をし、その不気味な街並みを通り過ぎるとあからさまにギャングのメンバーとわかる2人の男が車から降りてきて、売春行為も人目をはばからずに行われている場所に位置している’Hotel del franco’(フランコのホテル)に入っていくところから始まる。銃を構えた2人に対してArañaは、動じもせず「面白い話があるから聞いてくれ」という。その事より、数時間前にフラッシュバックをして、この凄惨な映画の幕開けとなり、またオープニングのシーンに戻るというシナリオになっている。そしてラストの乾いたライフル音が響き渡る映画となっている。
この映画を称して’ドミノ倒し映画’と言っていたサイトがあったが、確かにドミノ倒しのように次から次へと人が殺され、バトンタッチのバトンのようにダイヤの原石が人の手に渡って行く。個人的に1時間なんてあっという間で、サクッと観ることが出来た映画と言っていいのは確かな事でニコラスさんの映画としたら、珍しいと一言で言えます。
amazon.comではすでにプライム・ビデオとして無料配信されていて、数少ないレビューの中身は☆5と☆4しかないものとなっているので、そこそこは失望しない映画と言えるかもしれない。
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