ナイル殺人事件のレビュー・感想・評価
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是非とも大きなスクリーンで
好き嫌いは別にして、ケネス・ブラナーの演出をはじめ、撮影、音楽、編集、美術、風景、すべてが堪能できた。遠くの劇場まで出かけて大きなスクリーンで観た甲斐があった。
原作がクリスティだから間違いない。
シラノといい、こういった古典がしっかりと映像化されるのは有り難い。
映画少年だった頃、ピーター・ユスティノフ版ポアロのシリーズわくわくして観てたけど、今の若い人もこういう作品好きなのかな。
最近、第一次大戦を描いた作品が多いような気がする。
最後のナイル川からテムズ川にかわるところ、美しかったなぁ。
アネット・ベニングがわからなかったけど、あんなに年取っちゃったんだ。
どう観るか
旧作を幼少の頃、劇場で観ましたが、全く記憶がありません。
もちろん原作は未読です。子供だった頃、推理小説は、コナン・ドイルさん
が王道で、他は邪道だ、とまさに子供の思考でしたので。
序盤で犯人が解ってしまう作りになっており、推理というより、
消去法のような感がします。
様々な愛の形を描いておりますが、焦点をリネットに当てると、切なく、なんとも
やり切れない気持ちになってしまいました。誰も信用できない彼女の心は、どこに
あったのか、休まることのない苦しみは誰も癒やしてくれはしない。
誰もが羨む美貌の持ち主、全てを兼ね添えた彼女がただ一つ持っていないもの、
それが愛であったのか、と思います。
ポアロの経歴って??
ナイル殺人事件はピーター・ユスチノフ版を何度も観るほど大好きな映画であり、本作ケネス・ブラナー版も上映をずっと待ち望んでいた。
しかしながら楽しみにしていた反動もあり、どうしても納得いかないシーンが目についてしかたなかった。
推理映画の見せ場である最後の謎解きシーンがあまりにも早口の説明で簡単に済ませてしまったことは非常に残念に思った。
遺跡で石を落としたことを指摘されただけで犯行を認めてしまい、殺人についても多少の足掻きはあったもののとても決定的とは思えないような証拠であっさりと犯行を認めてしまった。
一つ一つ理詰めで有無を言わせない証拠を突きつける事で、相手を認めざるを得ない状況まで追い詰め、鑑賞者もそれぞれのシーンを思い出しながら劇中登場人物達と一緒に納得していくというこの手の映画の醍醐味が味わえなかった。
またオッタボーン夫人が作家から歌手に設定変更されているが、白人から黒人になっていることもよくわからなかった。
時代設定上、当時の上流階級の結婚式で歌手とはいえ黒人が一緒に同行するというのは、いくら姪が新婦とクラスメイト(これもどうかと・・・)とは言え不自然極まりなく、素直に受け入れる事ができなかった。
先日観たウエストサイドストーリーでもオリジナルでは「男勝りの女の子」が「男性の心を持った女性」に書き換えられていたが、映画の設定でもSDG‘sに配慮しないといけないのかとガッカリさせられた。
ポアロが農家出身で出征し顔に大怪我を負ったというのも初めて知った。
髭程度では隠しきれないような大きな傷を顔に負っていたが、これはオリジナルの設定なのだろうか?
元警官で退任後、第一次大戦時にベルギーからイギリスに移ったというのが自分の記憶だが、何故小説でも書かれていない重大な経歴をこの映画で付け加えたのかは非常に不可解だ。
ケネス・ブラナーの製作、演出意図としてストーリーや謎解きよりも演劇人として人間模様を重点的に描きたかったのかもしれないが、自分には合わなかった。
ポアロシリーズだということすら知らずに見た。 総合的には大満足。 ...
ポアロシリーズだということすら知らずに見た。
総合的には大満足。
私の中ではポアロといえばドラマなのだが、「長尺のドラマ」ではなく「映画」として、高クオリティでまとまっていた。
ポアロ全体ではどうかわからないが、少なくとも本作は「mon ami」の存在もあって、探偵は超越者たり得ない。したがって必然的に群像劇になるのだが、しっかり間を以て描かれるので、話の筋が理解しやすかった。
その「間」についても、中東各所の贅沢な映像によって冗長さがなく、全体として、「不愉快」な点のない良作だった。乗客の女性2人組の関係について、「愛」とのみ言及し深堀りしないのも、非常に好ましかった。
強いて言うならば、オチによってジャクリーンが格落ちしてしまうのが残念。しかし、これはアガサ・クリスティに伝えるべき感想だろう。
私は特に誰にも感情移入しないで見たので、過剰に主格融合せず、ほどよい距離感で楽しめた。
また、そのために、旅行映画・観光ドキュメンタリーとしてさえ楽しめた。
※スタッフロール後の映像なし
謎は全て解けた……けど
最初から色んな違和感がバリバリなんだよな……
なんでフィアンセを踊らせるの?
なんでこんなに執念深く付き纏うの?
なんで元恋人にわざわざ2回……3回とか言うの!?
まあ、それは結末に分かるんですけども……。
なんで凧あげてたん? とか
ポアロの前で殺害するの雑過ぎん? とか
なんで銃が落ちてるの? とか
そもそも犯行もあの短時間で可能なの? とか……
犯人は分かったケド……
大事な謎解きの最後は畳み掛けて
あっという間に終わってしまった感じだし
ポアロも一人一人に話を聞く姿勢も荒々しく
情緒どうなってんの!? と思うし
スマートさが無くて……
予告だともっと愛憎のドラマ部分もあるかなあと思ったけど
そこもちょっと薄味に感じた。
なーんかスッキリしきれないでいます。
それと
余談ですが
エマ・マッキーがマーゴット・ロビーにそっくりで
良くある外人の見分け付かないやつかと思ったら
海外の人も似てると思ってるみたいで安心しましたw
アガサ・クリスティの作品は読んだこともないし、関連の映画も観たこ...
アガサ・クリスティの作品は読んだこともないし、関連の映画も観たことはない。前作のナイル殺人事件も観ていないので、全くの先入観もなく、犯人も知らないので、新鮮な気分で観れた。内容よりもピラミッド、スフィンクス、アブシンベル神殿、ナイル川を映画の画面で観よう位の気持ちで見に行った。
友達の彼氏を奪って結婚してしまうリネットにまず共感できず、ポワロの乗客の尋問の仕方にも共感できず、ただ、ラストの犯人が分かった時に、なんだ〜結局はジャクリーン悪いじゃん!とまあ、ありがちな展開でしたが、画像的に充分楽しめた。昔の作品や、他のアガサクリスティ原作の映画も観てみたくなりました。
The cost for love. あれ?普通の殺人事件だ。
ケネス・ポアロの第2作目です。ばっちりオリエント急行殺人事件も復習して劇場に挑んだのですが・・・あれ?普通だ。オリ急の犯人が個人的に衝撃だっただけに本作はとっても普通に感じてしまいました。
小説はちょこちょこ読む方でも何故かアガサ・クリスティには縁のない人生だったので、本作も内容を全く知らない状態だったのですが、うーん、古典だけあって平均的なミステリーって感じでしたね。赤の絵の具が無くなってたりとか、伏線の張り方がとても分かりやすい親切設計でした。
ガル・ガドットは相変わらずお美しいですよね✨今から「クレオパトラ」が楽しみになります。絶対似合ってますよね。本作ではネームバリューから考えて犯人か被害者だろうなっと予想を立ててたので、殺された時には「あ、やっぱり」と思ってしまいました。有名な俳優さんの使い処って難しいですね。
さてさて、本作のアメリカでの売上が微妙そうなので続編あるかどうか怪しい所なのですが、アガサ・クリスティを知らない私としては古典推理小説の内容が知ることができてちょうど良いシリーズなので、ケネス・ブラナーにはもう1、2作は頑張って欲しいものです。「ABC殺人事件」とかタイトルだけは知ってても内容を知らないんですよね。気になるなら読めよって話なんですけどね😅
・・・で、最後に船から遺体が下ろされる時に皆さん見事なミイラ巻きされてたのですが、エジプト人は遺体をミイラのようにクルクル巻きにしなければ気が済まないのでしょうか?いかにもエジプトっぽいですけど。もしかして、エジプト人だったら誰でもできる基本スキルだったりして?でも、これってきっと「日本人は忍者」みたいなイメージと一緒ですよね。エジプト人が観たら「やんねーよ‼️」ってツッコミ入れそうです😓
極めて醜悪
非常に不快。
どなり散らすポアロ、探偵のせいで人が死ぬ、原作の改悪、主演兼監督の言い訳のようなセリフ回し、誰も幸せにならない、素晴らしいトリックなのにごちゃごちゃが多すぎて光らない、意味を持たせたがるオープニングとエンディング、今日の教科書通りに人種差別と性的マイノリティに言及。
くだらない映画ではなくこんなにイラついた映画は記憶に無いです。
アガサクリスティーが少し好き位の私でこの感想、ぜひ別の映像化作品を見て欲しい。
78年版と比べると完敗
78年版は、金持ちの女友達の持つ全財産目当てで計画を立てた女とそれに引きずられる形の男が従で登場していたのに比べて、こちらは、主犯が男ということらしい。女は金はどうでも良く、愛するその男に従っているみたいな設定。またリネットも、こちらは心優しく、さらに他人の言葉にも左右される金持ちなのに比べると、以前のものは、負けん気の強い金持ちで欲しいものは強引に手に入れる周りに厳しい女、敵しか居ない女。その恨みを持つ全員と横領弁護士が、新婚旅行中ならリネットもスキを見せるはずとエジプトにそれぞれの理由で引き寄せられていたという、78年版のほうが小説を踏襲しており、また親友だった女同士の争いにしたので忠実。あと、ウエディングベルが鳴ったあとに出てくる、サイモンの結婚相手がリネットだったというサプライズも秀逸だった。
映像については、78年版は全編エジプトロケーションで撮影されており、アブシンベル神殿・カルナック神殿・オールドカタラクトホテルなど美しいエジプトの実際ロケで観光気分にも十分応えている。画面からエジプトの昼間の暑さも感じられたほど。CG技術がなかったのがかえって良さを出している。でも今回のはCG多用で費用を抑えたかったらしい。しかし、それがCGなのが丸わかり。アブシンベル神殿・空からのピラミッド・カタラクトホテルの出来がすべてチャチ。あんなのでOK出すなよ。特にカタラクトホテルは明らかにエジプトとは別の建築様式じゃないか。インドからのワープなのか。
ポアロによる解決も、なぜ犯人特定に至ったのかが今回のものは説明されず。絵の具が色褪せるというのからどうして犯人特定に至ったかわかった観客は居るのか?はしょり過ぎ。78年版はマニキュアやショールの発見が犯人特定の手がかりになったことが説明され親切だったわ。また78年版は乗船客ほぼ全員がどうやって犯行できたかの仮説を映像にして見せたのに、こちらは真犯人のものの再現以外はポアロの言葉のみの説明でわかりにくい。さらに第2、3の殺人がなぜ起こったかのところも不親切。一度共犯者二人きりにしたことや、隣室に居た共犯女に聞こえるよう大声を張り上げて目撃者が居たことを知らせようとしたのが観客に伝わってこない。全体にトリック説明が雑すぎて、親友同士の再会の時から進行していた、計算され尽くした狡猾な計画的殺人の話が台無し。殺人を偶然思いついたのでなく、自分の恋人と金持ち女とを一旦結婚させるための、懐かしい再会自体からして殺人計画の一部だったことがわからんだろう、あれじゃ。単なるアリバイ崩し映画にしてしまって、クリスティーが怒るぞ。
ところで、最近の映画はまあ見ている方だと思うが、知っている俳優女優がケネスブラナーとガルギャドットだけ。オールスターキャストだった以前のものと比べて寂しい。以上のいろいろな理由から、完全に78年版の勝ち。どこかの映画館で前のやつ再上映してくれないかな。中途半端な映画を観てしまったので、かえって78年版の上映を渇望。
最初の10分くらい、別の映画を上映する番号の部屋に間違って入ってしまったかと思ってしまった。ポアロが口ひげをはやした理由、要る?なにかの伏線になるのかと思ってしまったわ。ポアロにも好きだった女性が居ましたというのが、ほぼ何の役にも立ってない。あと、最後の、エジプト旅行から6ヶ月後のロンドンの場面は何のために加えられたのか?意味、わからん。ちなみにクリスティーの造ったポアロの人物像は、定年退職した元警察署長で第一次大戦戦火のベルギーから「逃れ」、イギリスに「疎開して来て」そのまま住みついたという設定。ベルギー兵士として徴兵されたことも過去に農民だったこともなく、行ったことのない戦場で顔に傷も受けてない。おい、ケネスブラナー、目立ちたいのか知らんが、自己愛が過ぎる。
【”人は愛を貫くためには何でもする・・。””サー”・ケネス・ブラナーが原作「ナイルに死す」を尊重しつつ、”人を愛する事の尊さと危うさ”を盛り込んだ、衣装、意匠も含めて気品溢れる作品。】
ー 内容は、アガサ・クリスティー自身が”旅行ミステリーの最高傑作”と言った程、世界の推理小説ファンに愛された1937年発表の「ナイルに死す」が原作であるので、詳しくは触れない・・。
私自身は、原作は勿論であるが、1978年に公開された「ナイル殺人事件」も小学生時代にTVで映画好きの両親と観た。
ジャクリーンを演じたミア・ファロウが、アブ・シンベル神殿に現れた時の怖さは、今でも覚えている。
そしてお決まりの灰色の脳細胞を持つエルキュール・ポワロ(ピーター・ユスティノフ)が生存者を集めて謎解きをするシーンも・・。ー
◆感想
・資産家で美人のリネットを演じたガル・ガドットが美しすぎる。
が、原作では高慢な女性として描かれていたが故に、ジャクリーン(エマ・マッキー)の婚約者であった無職のサイモン・ドイル(アーミー・ハマー)を寝取った因果応報だろう、と思っていたのだが今作では、知的で人格的にも瑕疵が無い女性として、ガル・ガドットが品性高く演じたために、ジャクリーンとドイルの行為を否定的に観る人がいるかもしれない、と思ってしまった。
だが、逆に言えばガル・ガドットの美しきドレス姿が作品の気品を高めているとも言える。
・冒頭の、1914年の第一次世界大戦序盤のベルギー戦線での若きポワロの姿は、原作にはない。だが、ここを冒頭に持ってきた事で、ポワロの聡明さ及び顔に裂傷を負いながらも自分の手を握ってくれた看護婦だった恋人キャサリンへの想いが、後のポワロ(”サー”・ケネス・ブラナー)の人格形成及び生き方に影響を与えている事が分かる。
・キャスティングも一部改編されている。有色人種の俳優さんが多数起用されているのは、時代の趨勢を反映している。その代わり、レイス大佐(デヴィッド・ニーブン)は登場しない・・。少し、残念。
・トリックに関しては、ほぼ原作通りだが、ポワロに全てを明かされたジャクリーンの行為の描き方は良かった。
原作では、ジャクリーンがドイルを射殺した後に自ら自害するが、今作は二人で強く抱き合いながら、ジャクリーンはドイルの背に銃口を当て、自ら共々命を断つ。
抱き合いながら、崩れ落ちる二人の姿。
ドイルとの愛を最期まで貫く、ジャクリーンの想いが伝わって来るシーンである。
・ラストも原作にはないが”何時までも、傍に居て・・”と歌うサロメの歌声が哀しく響く、印象的なシーンである。
<今作は、”サー”・ケネス・ブラナーが原作「ナイルに死す」を尊重しつつ、随所で”人を愛する事の尊さと危うさ”を再構築して描き出した品性高き作品である。
エジプトのスフィンクス、アブ・シンベル神殿、クフ王・カフラー王・メンカウラー王の三大ピラミッドの威容も愉しめる作品でもある。>
うん、これは映画館で見るべき(*^ω^*)
今回は吹き替え版で鑑賞。ちゃんとした声優さんを使うと吹替も悪くないね。
映画が始まった時は、もしかしたらスクリーンの番号を間違えたかとww
今回はリメイク版ですが、前回の1978年に映画化されたものも見ていますが、とてもよく出来ていたと思います。
その頃に原作の小説も読みましたが、ハヤカワ文庫でなく新潮文庫で…と言うと時代が偲ばれると言うものww
確かにリアリティの面でツッコミどころはあるものの、ストーリーもとても面白く、トリックも意表を突かれたし、最後のあのクライマックスシーンは初見時にはかなり驚いた覚えが( ̄◇ ̄;)
さてさて、コロナ禍で待たされに待たされたこのリメイク版ですが、前作の「オリエント急行…」のテイストからすると、この「ナイル…」の方ににより合ってると思っていましたけど、まさにドンピシャでした。
ポワロの灰色の脳細胞より暴力や拳銃がモノを言うこの作品、ドンパチ好きにはオススメですね。
ただ、まさか◯◯◯さんがあそこで殺される役を振られるとは思わなかったなぁ。
PS ポワロの顔のキズもそんなに酷くないじゃん。
さいこうです予想通り
こういう作品が好きで、どこかオーシャンズエイトにも似てる気がしたし、オリエントともとても類似してて良かったわー
でもまずはさこうかおをされた、公開してくれたことが嬉しい
危ぶまれてたから、2年越しですね。約、、、はあ良かったす
スクリーンで見れて!また早くみたい!行こうかな行かんかーい?カラオケにも笑行きたくなるぜ。
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