「2020年はアニメーション作品の当たり年」Away バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
2020年はアニメーション作品の当たり年
ようやく鑑賞できました。観たくて観たくて観たくて。
全て一人で作ったCGアニメ長編映画・・・ってだけで驚きなんですが、
この完成度、何?、演出の妙は何?、この綺麗な絵の構図は何?
と、驚くばかりです。
セリフ全くなし。唐突なファーストシーン。そして、いきなりの巨人登場。
何何何ーーーーーー?
ストーリーも「何?」だらけで始まりますが、これが、まぁよくできておるのです。
確かに、稚拙かなぁ?ってところはありますよ、あくまで技術的な部分では。
(浮遊感、重みを感じない歩行シーンとか)
けど、そんなことはどーーーーでもよくなります。
ストーリーは寓話的な物です。
人間の人生を例えているんじゃないかなぁ?と勝手に思ってます。
それも若者へのメッセージ含め。
なかなか抽象的なシーンやストーリーで構成されていますが、柔らかいタッチの
絵や色合いが優しく語りかけてくれいるようで、スーッと入ってきました。
日本公開版のエンディングが最後に流れますから、そこで流れる曲の歌詞を聴くと
あぁ、そーいうことかぁって思いますよ。
また強く特筆したいのはカメラワークです。
視点の変わっていき方、場面の構成が見事です。
「魅せる場面作り」にとても長けた作者なんだろうなぁと思いました。
カメラワーク、場面の切り取り方でなんとも豊かな作品になっています。
またセリフがなく、鳴き声、呼吸音、排気音音も極力シンプルゆえに絵が際立っているのかもしれません。
映画ポスターになっているシーンは思い出に残るシーンです。本当に綺麗です。
時々観たくなる作品だと思います。
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