「久しぶりにワクワクした」劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 ヨッシーさんの映画レビュー(感想・評価)
久しぶりにワクワクした
鬼滅の刃はアニメを2話まで配信サイトで見たくらいでした。
後、Wikipediaで大体の設定や最後までのあらすじを読んでいきました。
だからなのかもしれませんがかなり楽しめました。
まず映画が始まった瞬間「え、これ実写?」ってくらいの絵の綺麗さ。
汽車が山の中を走ってるシーンはあまりのリアルさ滑らかさに笑ってしまうほどでした。
煉獄さんの最初の登場には少々面食らいましたが最初に汽車に出た鬼を退治するところでしっかりと強さが描かれて柱というものがどれだけの強さなのかがわかりました。
か、それが敵が見せた夢であることがわかります。
ここから敵が登場するわけですが、この敵の声がとてもいやらしくてすごい好きになりました。
ここで夢からどう脱出するかが描かれます。
幸せな夢にまさに「堕ちていく」。
この幸せな夢に堕ちていく感覚は僕もかなり共感できるのでスッと感情移入できました。
どうにかこうにか夢を脱しえんむと戦おうとする。
そこの過程でえんむに利用された子供達の話がちょっと挟まれます。
地味にこの子供たちの場面も好きです。
そして屋根の上でのえんむ第一形態との戦い。
ここから神作画が帰ってきます。
バトルシーンの流れるような剣撃はかなり圧倒されました。
第一形態は割とあっさり倒されます。
変に伸ばされても飽きるのでこれくらいで良かったと思います。
さて、ここからえんむ最終形態になるのですがここらへんでちょっと置いてかれました。
汽車と一体化??
その前の作戦説明(精神の核を破壊する云々)の時もそうなのですが、原作未読だとここらへんでわけわからなくなるかもしれません。
かろうじてついていきました。
この最終形態の戦いもかなり迫力あるカメラワークではあったのですが些か冗長な感がしないでもない。(原作通りなのでアニメスタッフの改悪というわけではないのでしょうが)
そしてどうにかえんむを倒してあかざ戦へ。
このあかざ戦がとにかく最高でした。
決して鬼にはならず自らの命をかけて人々を守ろうとする煉獄さんにそれほどこの作品に慣れ親しんでない僕でも少し泣いてしまいました。
トータルで言うとかなり楽しめました。
少年漫画の王道的展開でかなりワクワクしました。
少年漫画にひさしく触れてなかったので久しぶりの感覚でした。
ぼくは2時間ノリで見れましたが細かいところの整合性はかなりあやふやでツッコミどころも多々あったりします。
一番はなぜあかざが現れたのかということ。
あかざは煉獄を鬼に誘うために現れたのか、えんむの計画を逆に利用して多くの人を喰らおうとしたのかとか、
細かいところを考えだすと止まりません。
アクションシーンの作画と大枠のストーリーをノリで楽しむ映画かと。
後、この映画のお話は炭次郎が挫折を味わう為の話なのでこの作品で炭次郎が大きく変わるわけではなくあくまで第一シーズンのテレビアニメから次のシーズンへのつなぎのお話ということを念頭においておかないといけないのかもしれません。