「TVアニメ以上に胸アツ!」劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 さうすぽー。さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5TVアニメ以上に胸アツ!

2020年10月17日
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一大ムーブメントを築き上げているTVアニメ鬼滅の刃の続編!
アニメオリジナルのストーリーを描くことは多いですが、原作のストーリーをTVではなく劇場として公開されるのは珍しい気がします。

正直な事を話すと、TVアニメを観たときはそんなに鬼滅の刃の虜になったわけでは無かったのですが、この映画によってすっかり虜になりました!

はい、素晴らしかったです!

TVアニメで描けなかった原作の「無限列車編」を描いた作品ですが、ある意味このストーリーが一番ジャンプらしく胸熱な鬼滅かもしれません!
少なくともTVアニメのみ観た感じだと!

自分も一応ONE PIECEやアイシールド21とかを読んでたこともありますが、自分の少年漫画の好きなところは、挫けそうになっても敵(相手)に立ち向かう所や、仲間の絆を時に熱く、時に涙を誘う感動で描かれるのが醍醐味だと思うのですが、それが今回の無限列車編で存分に描かれていました。

また、主人公の炭治郎についてです。
炭治郎の家族についてはTVアニメではあまり触れられて無かったのですが、今回はとある理由で家族の触れあいがじっくり描かれています。
個人的に鬼滅の刃に最初ハマらなかった理由は、1話開始して10分くらいで家族が惨殺されるので、主人公の家族についてあまり触れられていなかったために、主人公が可哀想というくらいしかあまり思わなくて、あまり感情的にならなかったのが原因です。
しかし、今回はそれが描かれているので、主人公の心情に凄く感情移入しやすくなり、非常に心動かされました。

また、煉獄杏寿郎については個人的にTVアニメで終盤に登場したせいか、そこまで強い思い入れがあるわけではなかったのですが、この映画を観た後には鬼滅の刃で一番好きなキャラクターになりました!
作中でも多くの人達にに支持されてる強いキャラですが、彼の生き様や信念に物凄く心打たれて、そこもまた熱くなるポイントでした。

悪役もまた印象的ですね。
ターゲットとする人物を眠らせて夢に誘い、精神的な攻撃をする鬼もまた斬新で興味深かったです。

作画は、背景美術は制作会社のufotableらしく写実的で美しいのですが、中でもアクションシーンがTVアニメ以上の迫力!それもその筈で、今回は絵コンテにFate/StayNight UBW」の監督の三浦貴博が関わっていました。
彼はFateシリーズのアクションに定評のある演出家です。その方が恐らくアクションシーンの絵コンテを手掛けたと思われるので、Fateのバトルシーンのように素晴らしいバトルシーンが観られました!

惜しむらくは、眠りに誘う敵キャラの前に登場した敵キャラが弱い上に全然印象に残らなかった所が上げられますが、それでも後半の胸熱さに満足出来たのでさほど気にならなかったです。

TVアニメの鬼滅の刃にそこまで虜にならなかった自分でしたが、この映画によってすっかり虜になりました!
一つの作品としても満足出来たし、早くも続編が楽しみです!

最後に一つだけ、
煉獄さん、あんたはマジで格好良かったよ。

さうすぽー。