「御武運を!!と言いたくなる。」劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 すのうまるさんの映画レビュー(感想・評価)
御武運を!!と言いたくなる。
下弦の鬼を倒すことは、最早物語の中心ではない。
ラスト30分の上弦の鬼と煉獄さんとの闘いが、この映画の見せ場。
ゆえに、主人公の炭次郎らは、そこまでメインに思えず、、、、。煉獄さんが主人公レベルで活躍する。
煉獄さんの未来を知っている読者としては、
列車内での闘いを、もっと映像化してほしかった、、、。
という思いがある。
もっと煉獄さんすごい!!ってなって、
みんな煉獄の強さが分かってから、
煉獄さんに愛着湧いてから、
ラストシーンに行ってほしい気持ちがある...
ただ映像を見て良かったのは、
漫画ではさっくり亡くなった煉獄さんが、
もっと長く戦ってくれたことが嬉しい。
鬼滅ってアニメ映えするから、それがいいんですよね〜。
そして、え?煉獄さん死ぬの?つまらなくない?
と思った皆様。
違うんです。煉獄さんが弱いのではなく、
柱である煉獄さんですらも
負けるほどの鬼がいるという緊張感がはしる
っていうのがポイントなんです。
〈鬼滅のいいところ〉
鬼滅は、技の華麗さや大胆さがウリなのではなく、
闘う理由や思いが魅力なんです。
みんな大切な人が鬼によって奪われたりしているんです。
自分の身がどうなろうと、最後まで闘う。
これもう武士ですよ!!!
〈好きなシーン〉
猗窩座が逃げて、最後の炭次郎と煉獄さんのシーン
森の中からのアングルで左側に炭次郎、右側に煉獄さんのあのシーン。
あの横顔のシーンがいい。
煉獄さんの左目が潰れて、まるでずっと笑っているように語りかけてるんだ。
あそこは煉獄さんが、炭次郎を認め禰豆子を認める大切なシーンです。いいですねえ、はい。
〈鬼滅の笑いどころ〉
大人から見ると笑っちゃうところがいい。
子どもでも分かるように、状況を全部声で解説をしているから笑っちゃう。
あいつは今、夢の中で何度も首を切っている!とか
若い芽は摘まない!とか
大人なら分かることを、子どもが解るようにいちいち解説していることが、鬼滅らしくていい笑