「虚ろな口」はるヲうるひと Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
虚ろな口
原発建設が取り沙汰される離島の女郎置屋を営む営む3兄妹と4人の遊女達の話。
島の規模は判らないが3軒の置屋の一つ「かげろう」を仕切る暴君な長男と、腹違いで小間使いの弟&持病に伏しつつアル中の妹、そこから抜け出せない4人の遊女。
長男と弟妹のわだかまりやアイデンティティ、コンプレックス、ふしだらよこしま目クソ鼻クソなマウンティング自尊心等をみせて行き、コメディ要素はゼロではないけど、スラムか吹きだまりの様な場末感と陰鬱感満載で、登場人物達に直後的に共感出来るものは全然ないけれど、やり切れなさやそこからの変化がなかなか面白かった。
ただ、気持ちの持ち様に変化はあったかも知れないけれど、今後の関係性や営みにに大きな変化はあるのかねぇ…という感じも残ったかな。
そして、結構キモの部分だと思うのだけど、黙っているのと作り話を語るのは違うと思うんだけどね。子供だった訳だし。そこがちょっと引っ掛かったかな。
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