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映画「どうしようもない僕のちっぽけな世界は、」 どうしようもない僕のちっぽけな世界は、
劇場公開日:2022年6月25日
解説
劇団オーストラ・マコンドーを主宰する演出家・倉本朋幸が長編映画監督デビューを果たしたヒューマンドラマ。我が子に対する虐待を疑われ、養護施設に娘を保護されている男とその妻。男は実家から借金しながら自堕落な日々を過ごし、妻は母親としての責任を放棄して身勝手な生活を続ける。2人は社会への反抗心を抱きつつ、そんな自分自身も嫌悪する毎日を送っていた。ある日、児童相談所からの提案で、条件付きで娘を引き取れることに。再び娘と暮らしはじめた男は次第に父親としての責任を自覚していくが、その一方で、いつか自分が虐待行為をしてしまうのではないかという恐怖心に苛まれるようになる。主演は「新聞記者」「花とアリス」の郭智博。2019年・第32回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門出品。
2019年製作/87分/日本
配給:Nabura
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2022年9月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
クリープハイプの尾崎世界観さん、主演の郭智博さんのアフタートーク付きで鑑賞。上映時間を観てびっくり。これで90分も行っていないというのか…。タイトルを咀嚼し続け、腑に落ちるまでの時間はあまりにも長く、濃いことを知る。
ネグレクトを疑われ不自由になった父親。周りが救済してくれる訳でもない。どうしようもないちっぽけな世界で生きる、1人の男の物語。ホントに救いようのない人なら分かるが、余白に救いの手が伸びてもおかしくない状況が多く、妙にヒリヒリする。定型文のような対応で仕事をしてくる役所であったり、他人事として距離を置いてもかゆくない母親であったり、期待が入り交じる祖母の対応であったり…。それぞれの自己満足の中で彼を取り囲む辺りが妙にリアルで怖い。その中にある、子供の純粋無垢な目はいつだって味方であってほしいと思ってしまう。
作品の中で特に際立って感じるのが、時の流れだ。単純なシーンとしての展開ではなく、次に生まれる変化を迎えるであろう空気が滲む。ただ、やはり静かの中に変化の意味を含みすぎて届かない部分もあり、ちょっと勿体ない気も。それでもこうしてヒリヒリと無情を感じているのだから、作品の持つ温度が伝っていることが分かる。
主演は多くの作品でバイプレイヤーを勤める郭智博さん。ちょっと尾崎世界観さんにも雰囲気が似ているとスクリーンでは感じたが、実際は180度異なるキャラクターで明るさが印象的。受け入れにくい現実を煙と一緒に吐き捨て、徐々に力を無くしていく姿が凄く心に刺さる。その他キャストも意外と豪華で、冨手麻妙さんや後藤剛範さんといった方も顔を揃えている。
凄く難しい問題であるが、その根本が不可侵な所にいるのも事実。結構考えさせてくれるし、その痛みを曲がりなりにも分かった気がする。
2022年7月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
本当に「どうしようもない」をこれでもかと見せてくれる作品でした。
「どうしようもない」✖️「どうしようもない」=「どうしようもない」ってことなんですよね。本作では「なぜ?どうして?」は考えちゃぁダメなんでしょうね。「どうしようもない」人が大人になり父親になったらこうなっちゃうんでしょうねぇ〜というのを見せられます。
作り手にはなんらかの意図があったもでしょうが、残念ながら僕の力量がなくそれを汲み取ることは叶いませんでした。ですから終始「なんだこの人たちは・・・」って思いながら鑑賞するという感じ。
まぁ、どうしようもない人たちはきっと「なぜ、そうなっちゃったのか?」って考えても仕方ないのでしょうね。ナチュラルボーンな方々しか出てこないですし。そんな方々は「どうしようもないまま」生きていくんでしょうね。生きていけちゃう日本人って親切な民族だなぁ〜なんて思いました。そう、生きていくしかないんですよ、きっと。
どうしようもないを表すのに幼児虐待のシーン、必要だったのかなぁ?なんか、ただの材料として使われている印象があって、ちょっと嫌でしたね。ちゃんと「なぜ?」を描かないからそういう印象持っちゃうんだよなぁ。ただ、胸糞を悪くさせることが目的の作品なら大成功ですかね。
人は底辺を見るとやる気が出てくるという笑
劇中、音楽が全くないのに、最後まで観れたということは、
良い作品だったんだと思う。
監督は何を伝えたかったのかの正解は分からないが、
再生の物語だったことは確実だ。
2022年6月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
どうしようもないですね!
ラストなんだったんろう?
舞台挨拶ありました。