「自然を映し出すカメラは固定、たった一度だけ、カメラは彼女と一緒に動く。」わたしの叔父さん Mr.C.B.2さんの映画レビュー(感想・評価)
自然を映し出すカメラは固定、たった一度だけ、カメラは彼女と一緒に動く。
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2021.2.12午前中に武蔵野税務署へ確定申告書類を提出。これで今年も税金の還付が受けられる。午後はUPLINK吉祥寺へ。
デンマーク映画「私の叔父さん」を観る。2019東京国際映画祭東京グランプリ作品。
脚の悪い叔父と27歳の姪が二人でやっているデンマークの乳牛農家の生活を淡々と描く。ただ淡々と描く。
朝5時30分起床。叔父を起こして着替えさせ農作業に着く。多くの牛の世話、搾乳、牧草の刈取り、機械の手入れ。そして食事。TVからは世界のニュースが流れている。叔父に文句を言いながらもどこか楽しい。そんな毎日が続く。デンマークの自然風景が美しい。
彼女の趣味は数独。毎日食事をしながらも数独をやっている。そんな彼女の父が死んでから12年も続く生活に、少しだけ波風が立つ。姪が教会で出会ったマイクにデートに誘われたのだ。しかし、・・。
デンマークの自然を映し出すカメラは固定だ。たった一度だけ、カメラは彼女と一緒に動く、走る。彼女の心の動揺を現す。
結局、いつもの日常生活が戻る。そして、また淡々とした叔父に文句を言いながらもどこか楽しい生活が繰り返される。
叔父さんと姪を演じた二人は、実の叔父と姪だとのこと。自然だった。
クレジットタイトルは無音だった。
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