「無音がもたらす効果」わたしの叔父さん ミツバチば~やさんの映画レビュー(感想・評価)
無音がもたらす効果
圧倒的に無音。
淡々と映像が流れ、最初に叔父さんの声を聞けたのは、スーパーでの買い物。
叔父さんのお気に入りのペーストの品名だ。
いったい、どんな代物なのか、気になって仕方なくなる。
なぜ、自分の夢を諦めても、彼女が叔父さんの 世話をし続けるのか。
叔父さんは何も強要していないのに、彼女自身でたどり着いた今の生活の、アンバランスさ。
その答えが、無音に秘められているようにも感じる。
ラジオすらも途絶えたら、2人は?
大自然の美しい風景と、静かな空気とは対照的に、微妙にずれていく人たちのおかしさが描き出されている、観る人に投げ掛けている、余韻の残る映画でした。
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