「佳作、しかし残された問題も」ミセス・ノイズィ Pocarisさんの映画レビュー(感想・評価)
佳作、しかし残された問題も
現代の、インターネットを含めたメディアと社会について、よく描かれていたと思います。
しかし、問題は小説家である主人公の夫。
私は、この出来事の元凶の大部分はこの人の子育てを妻に投げっぱなし問題にあると思いますし、物語の序盤ではそう受け取れるように描かれていたと思うのですが、その点はその後は取り上げられずに終わります。
隣家の美和子の夫が「ありがとう」と妻に言うのは、明らかに夫婦関係の対比でしたよね……?
主人公が夫に「自分のことしか見えていなかった」と謝るのも違和感。それは夫もまったく同じだったはずです。
出来事に常に他人事のようなこの男こそ、私にはかなり不気味な存在に思えました。
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