「なんだか友達になれそうな2人」ミセス・ノイズィ せつこんさんの映画レビュー(感想・評価)
なんだか友達になれそうな2人
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過去にヒット作を出版したものの現在スランプ中の子供を持つ真紀の隣には、早朝から布団をバンバン叩きまくるおばさんが住んでいてその2人の口論が世間を巻き込んだ大事に発展していく話。
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真紀は自分の仕事が上手くいかないのと子供の問題を全部人のせいにしてる。騒音おばさんはいろんな事情があって案外真っ当な人でもあるけど、「世間が間違ってる」と他者からの理解を一切拒絶。
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自分の問題より人の方に目がいってるから、真紀目線ではすごくうるさく聞こえてた布団を叩く音が、おばさん目線だとそんなにうるさく聞こえない。さらに、真紀に聞こえていなかった娘が外でボールをついてる音がおばさんの旦那さんには布団と同じような騒音に聞こえる。
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『ザ・ハント』でも分断時代をブラックコメディで描いてて、アメリカは支持してる政党とかでわかりやすい分断だけど日本はわかりにくいのがより厄介。しかも真紀みたいな普通そうに見える人のが意外と他者への理解が1番なかったりする。
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ちょっとしたご近所トラブルが世間を巻き込んだ大事になるのは『判決、ふたつの希望』を思い出した。あの映画もそうだったけど、どっちの言ってることもまぁ理解はできるし、お互いちょっとずつ間違ってるんだよなぁ。
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