「賛否両論のレイですが」約束のネバーランド ぺそぺそさんの映画レビュー(感想・評価)
賛否両論のレイですが
アニメは見ていませんが原作は最後まで読んでいました。基本的に実写化は成功と言えるものが少ないものなので期待はしていませんでしたがレビューを見ると良かったという声もあり見に行きました。
結論から言うと、かなり良かったかなと思います。内容は一部違うところはあるものの概ね原作に沿っていて脱出劇までうまく展開しています。
役者の方々は、天真爛漫なエマは浜辺美波さんは可愛らしく演じていましたし、北川景子さん演じるイザベラもぴったり、渡辺直美さんのクローネも良い意味で原作の「嫌な感じ」をだしつつも渡辺直美さん感も出していました。
何よりノーマン役の板垣李光人さんがずば抜けて演技力があり原作より良いかもと思ったくらいでした。
そしてレイなのですが、レビューを見るとあまり良い評価がなく、評価を落としている要因となっている感じでした。私も観終わってすぐは、レイがもう2、3歳年齢が上なら、凄みや頭のキレる雰囲気が出たのになあと思ったのですが、浜辺美波さん20歳、板垣李光人さん19歳でレイもそのくらいの年にしてしまうと農園であの3人だけが突出して年長になるのは違和感があるし、かといって農園全体の年齢層をあげたり原作と変えて16、17歳が食べ頃とかにしてしまうと、農園が醸し出す「無垢さ」「あどけなさ」が消えてしまい、作品の雰囲気が一気に変わってしまう危険性もあるなと感じました。
その中でレイ役を演じた14歳の城桧吏さんが小さい子たちとエマ、ノーマンとの間にある年齢差を絶妙に感じさせない演技力で架け橋になったのかなと思いました。
幼さはありますが主役2人になんとかついていって原作の雰囲気を保ったと思います。
そのあたりを総括して原作実写化としては申し分ない4点をつけさせていただきました。
原作やアニメを見ている方は一度は観てみることをお勧めします。