エルカミーノ ブレイキング・バッド THE MOVIEのレビュー・感想・評価
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道を逸れた自業自得な人達の物語。
内容は、アメリカのTVドラマシリーズ・ブレイキングバッド全64話のその後が描かれた映画作品。生き残ったジェシー・ピンクマンを主人公にしアラスカ最後の未開の地まで逃避行が主な内容。ドラマシリーズを振り返りながら回顧や未来への希望を表現した映画。印象的な言葉は、やはりジェシーと云えばW.W.ことウォルターホワイトの初めてのクック後のファミレスでの会話で『君は良い。特別な事をするのに一生を待たずに済んだ。。。』キャンピングカーの銃痕を見ながら達成感・羨望感・寂寥感・無力感に襲われるウォルターの呟きにも似た台詞。肺癌で死を覚悟したウォルターを親身に実の父の様に慕う擬似息子ジェシーと家族に裏切られて疑似父にありのままに振る舞う他人とも家族とも言えない心の距離感が非常に良く表れていたと思う。好きな境遇では、今回はトッドの太り方が半端ないので特に印象が残った。しかしマニュピレーター的な立ち位置は今作品にとって非常に良いアクセントになったと思います。自分にとってブレイキングバッドの中のマイクやガスが印象的だった為にバランスの取れた相関関係に脚本の妙を感じました。印象的な場面ではハレーションを感じる光の輪郭や映像的な編集の繋ぎの上手さが目立ってる様に感じました。時間を飛び越えて感じる映像表現は、主人公ジェシー・ピンクマンの色々あり過ぎた2年間を印象付ける心象風景がとても切なく感じました。しかしドラマ64話見てないと分かりづらいシーンが多かった。スノードームの青い服のそっぽ巻く女性と男性やタランチュラ・掃除機販売店・ブラック・カンティージョへの手紙・マカロニウエスタン的な結末や最後の生き残りとしてのシーン、そして誰も居なくなった寂しい結末は、この物語り全体を通して言おうとした、自ずから道を外れた自業自得な人達の末路を表している様で、最初から無理ゲーだったのかもと冷静に感じますが、恐怖や不安を煽るエンターテイメントとしての見せ方は非常に勉強するものがあり面白かったです。最後にトッドがいつも言うジャック叔父さんの言葉『人生は自分次第なんだって』という言葉をジェシーが思い出し宇宙=親子関係(家族)を離れ自分で決める事が出来る様な希望が残された事が少しの救いになりました。そして最後の生き残り。心優しい腰抜けのジェシーピンクマンが色々な経験後変貌してしまった顔で終わる部分は、彼の行く末を暗示する様に感じます。結果この2時間の映画を楽しむ為にドラマ64話観たように感じました。
愛すべき男ジェシー
本編ほどののめり込みはなかったけど、改めてジェシーピンクマンという男が純粋で憎めないヤツだと感じた。愛にも欲望にもまっすぐでウソがつけない。幸せになってもらいたいと思わせる不思議な魅力がある。
遅まきながらNetflixでシリーズを見終わりました。
シリーズものはすぐ見飽きる私が64話全部一気に見てしまいました。このエルカミーノもシリーズの雰囲気を壊さずに面白かったですね。トッドはシリーズ時から太り過ぎて整合性取れてないかった。
ピンクマン、その後
シリーズ最終話の直後、旧友のスキニーとバッジャーに会いに行くところから始まる。
(正確にはマイクとの会話から始まるが)
今まで頼りなかったスキニーとバッジャーが急に頼もしい。
ドラマ終了から6年後。
本作は2019年10月からNetflixで配信及びアメリカ国内で3日間だけ劇場公開されたんだが、トッドはだいぶ太った(笑)
逃がし屋エド約のロバート・フォスターは本作の公開日に亡くなったそうだ。
可も不可もない
ブレイキング・バッド視聴が前提
ファンサービス作品
ブレイキング・バッド自体大ファンだし
ベター・コール・ソウルも視聴済みだが
可も不可もなく
特別作る必要性が感じられない後日譚に仕上がっている
ジェシー・ピンクマンが脱出後どうしたか
想像の余白を持たせていれば
それで良かったのではないかと思う
偽ジミー大西マット・デイモンがちょっと許容できないレベルで太っているのが気になった
最終回の直後から始まる後日談
『ブレイキング・バッド』の後日談『エルカミーノ』鑑賞。
ドラマ最終話後のジェシーの話。
ジェシーの力になってくれる人が多いのは人徳だよなと思う。
内容に派手さはないけど相変わらず緻密で飽きさせない構成とシナリオで2時間があっという間だった。
ドラマのキャラが色々出てるのも見所。
ジェシーまた坊主になってて笑ったw
『エルカミーノ 』は当然だけどドラマ版のネタも多く、観る上で忘れている人のために説明しておくと「ブロック・カンティージョ」はジェシーと付き合ったアンドレア・カンティージョの息子の名前。親子は家庭の温もりを知らないジェシーの安らぎとなっていた。
待ちに待ったエルカミーノ!
ブレイキングバッドの大ファンなので、とても楽しみにしていました。
ブレイキングバッドのシリーズを観ていない人には解りづらいところが結構あったのではないかと思います。というか、ブレイキングバッドのファンのため、いや、ジェシーピンクマンのファンのための映画ですよね。数々の苦難を経験しても、なおも彼の優しさは健在でした。ラスト、とてもよかったです!
本編の高揚感は全く無い!!
本編ラストで逃亡したジェシー・ピンクマンのその後が描かれますが、粗筋だと一行で済みます。本編の凄まじい高揚感をまた味わいたいと期待すると、それは全く無いので裏切られます。あれから10年以上も経ってしまったので、間に制作したスピンオフ「ベター・コール・ソウル」(2015)のソウルが出ないパートのように静かな演出が定着してしまい、つまらなかったです。
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