ランボー ラスト・ブラッドのレビュー・感想・評価
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非戦場でもランボー!
ランボーの完結編。あ、4作目観てない!って気づいたくらいの人間なので、そこまでの強い思い入れはなかった。
話は娘のようにかわいがってた子が誘拐されたから救いに行くってことだから、リーアム・ニーソンの96時間っぽい。ランボーである必要ある?とも思うが、そこはつっこんでも仕方ないか。まぁ、さすがにランボーっぽさはきちんと作ってきた印象。単純に誘拐された子を救うだけの映画にはしていない。単純なアクションだけを期待すると若干間延びしてると感じてしまうかも。
でも、ただの救出劇でないところはちょっと意外で、なるほどアメリカに戻ってからからが本格的なランボーっぽさになるんだな。仕掛けて隠れて仕留める!という後半のシーンを楽しんだ。
恐らくランボーシリーズ屈指の名作
家族を題材にしたことによって、ランボーの怒りという感情がよりハッキリと分かる内容だった。戦闘シーンも生々しく、全ての観客を視点に置いた映画ではなく、ランボーという人物をファンにそのまま伝えようとするスタローンの姿勢がひしひしと感じられた。
正直、僕はこの作品がシリーズの中で屈指の名作だと思う。
過去に囚われた男ランボーの勇姿とA・J・クィネル「燃える男」との関連性
数々地獄の戦場を生き延びて、アリゾナの牧場で平穏な生活を送るランボーが、大切な娘を救う為に、人身売買組織に立ち向かう。
今回の相手は、軍隊や権力ではなく、悪名高いメキシコの犯罪組織なので、「ボーダーライン」などのクライムアクション調の雰囲気が強くて賛否もあると思うが、かなりの力作。
カーボーイ姿で馬の世話をするランボーと同居する友人マリヤと孫娘ガブリエラ達との生活場面も簡潔で、定番だけど三人の関係性が、風景も含めてきちんと描かれている落ち着いた前半が、とてもいい。
その生活に心を癒されつつあるランボーが、突如の暗転と悪夢の様な展開を経て、打ちのめされながらも立ち上がるランボーの悲しみに涙を禁じ得ない。
女性達を売買の道具として扱う、最低最悪な組織に対して、ランボーが凄まじい暴力を振るう場面は、壮絶で静かな怒り満ちており、後半の要塞化した牧場地下でのオーバキルな戦闘まで、そのテンションが貫かれている。
過去に余り見ないと思う、カーボーイ姿も似合うシルベスター・スタローンの円熟した静と動の凄みを使い分けた演技を素晴らしくて、本当にランボーそのもので、現在の映画のトレンドを取り入れて、作品毎に印象的なセリフと見せ場も巧みに織込んでくる脚本家としてのスタローンの実力も垣間見える。
今回の敵が、軍隊ではなく、犯罪者で小物のイメージも強いが、荒廃した都市迷宮に潜む凶悪な組織のボス、マルティネス兄弟は、ランボーを半死半生に追い込むなど、中々に手強い。
半死半生のランボーを救う、犯罪ジャーナリストのカルメンとの、似た過去に囚われて苦しむ者同士の共感も印象的。
思えば、冒頭の救助場面もそうだが、救えなかった人や過去のトラウマや抱えながら立ち上がる人達をスタローンは描く事が多い。
壮絶な戦闘を終えてから、揺り椅子に束の間に佇んだ後、「シェーン」のアラン・ラッドのようにまるで、死に場所を求めて去って行くランボー=スタローンの姿に感銘を受ける。
ちなみ、最後までこの作品を観て浮かんだのは、日本でも人気があったA・J・クィネルの傑作冒険小説「燃える男」の3回目の映画化あたるのではないかと。
設定や展開などに類似点が、多くて過去に映画化された作品より忠実に感じる。
勿論似た話は数々あるが・・スコット・グレンの1987年版と2004年のデンゼル・ワシントン版が原作から改変した娘の非業死を正面から描いているからかも。だから主人公が、敵に対し凄まじい暴力を振るっても溜飲下げられる。
ランボーリテラシーが必要!
ランボーはやっぱり穏やかにハッピーにはなれない。アメリカンニューシネマ的なシリーズラスト。(本当にラストかは疑問)
突っ込みどころがないわけではないが全く気にならないカタルシス。ランボーサーガに思い入れがない人は理解できないかもしれませんが。
本当にこれがラストならこちらの予想を超えてきた大団円。全作観てから観てもらいたい。いい意味で期待や予想を裏切る作品。だから映画鑑賞はやめられない、楽しい。
シリーズらしさもちゃんと用意されてます。ためにためてラスト30分以降のこれでもかというランボー劇場。前作、最後の戦場同様のグロゴア描写満載。
海外批評家や一作目の原作者からはこの残虐描写が原因で叩かれたらしいが最近の緩いアクション映画が大嫌いな自分にはどハマり。
ストーリーは最近のユルいハリウッドアクション大作とは全く違いかなり重くてハード。救いようのない話です。ロッキーとは真逆なのがランボー。現実は人は変われないし人生は厳しいまんまなのかもしれない。
ファンの期待に沿う作品作りにスタローンの映画人としての才能が垣間みえる作品。
クリードでアカデミーの舞台にたったけれど大脱出2みたいな駄作に戻るみたいなスタローン自身の人生とも重なる。
今作だけ初めて観た人はなんだこの残酷アクションはって感じでしょう。一作目からしっかりと観て、ランボーに想いを馳せてから、劇場で観るべきです。そうでないと真に理解できない作品。
トランプ時代のランボー! グロすぎ(苦笑)…映画的カタルシスという...
トランプ時代のランボー! グロすぎ(苦笑)…映画的カタルシスというより胸焼け、色々言いたいことありすぎた。例えば前作の路線を踏襲した残酷描写の数々も、そこに前作ほどの怒りや必然性は感じられない。前作『最後の戦場』のような先進国があまり取り上げることのない世界の真の惨状を、たとえ観客の中にトラウマ級の拒否反応を起こす人がいようと、是が非でも届けようとするスタローンなりの表現者としての真摯なスタンスは希薄になった。それに取って代わったのは人種差別を助長しかねない前時代的なメキシコ人描写だ。無論、国・地域問わず人身売買組織は本作のような目に遭えばいいと思うが、『ランボー First Blood』から路線変更した(それはそれで好きだけど)ランボー2『怒りの脱出』& 3『怒りのアフガン』がレーガン時代の"強いアメリカ"像を体現したように、本作はまるで多様性を否定し文字通り壁を築こうとするトランプ時代の"強いアメリカ"を体現するよう。ずっとタイを居住地にしていたランボーが前作の最後にアリゾナ州に帰ったので、今回の敵をすぐそばのメキシコにするという理論は理解できる。ただ、その描き方が悪かった。あと若者の描写もいささかザルで、トンネルの中でかけているドゥンドゥン音楽が"いかにも"すぎた。
スタローン版『96時間』? おまけに『ハロウィン』(2018)のローリーよろしく家の地下も改造して武装しまくり --- 一作目の原題『First Blood』に対して、本作の『Last Blood』は自ずと期待するものがあったが、結局のところシリーズ屈指の必然性の感じられないものになってしまった(山や森といったサバイバルものらしい舞台設定じゃない点もある)。これではホラー映画よりスプラッター描写を見られるファシスト的殺人映画のよう。前作の路線を突き詰めるなら、そこにより強い必然性が感じられなければならないだろうに、それどころか"地元のギャング"は確かに世界中あちこちにいるだろうし、人身売買も深刻な問題ではあるが、前作のミャンマーの軍事政権というピントの合った明確な怒りみたいなものがないことで、"残酷な世の中を描く"という点すら怪しくなっている気がした。
ジョン・ランボーに幸せを…
拐われた〝娘〟のために戦闘マシンが目を覚ます映画
例えるなら
究極のモグラ叩きもしくは
ランボーのオーバーキル劇場でしょうか
後半はずっと興奮しっぱなし
産まれてきたことを神に詫びろ!
死の恐怖を味わえチンピラァ(怒)!!的な気分でした
歳をとってもランボーはランボー
くたびれたランボーもカッコよかった
でも最後はやっぱり戦争になっちゃうのかと悲しかった
国を愛したのに国から愛されなかったランボーが
ようやく手にした〝愛〟だったのに…
最後はちょっとウルっときて
ランボーの幸せを願ってしまいました
ロッキーの時も思ったのだけどスタローンには
スーパーマンよりも悲哀を背負った男がよく似合う
そんな気がします
子供の頃はスーパーマンモードが好きだったけど
そう感じるのも自分も歳をとったからなのでしょうね
DIYスキルが凄い映画
見所は何と言ってもランボーがDIYスキルを最大限に活かしての闘いっぷりにつきる。気持ちいいくらいに悪者をバッタバッタとやっつけていく。とにかく物凄い迫力だ。
残念なのは髪が短くてランボーに見えない点。また今作の舞台がジャングルや山奥ではなく、メキシコの街やアメリカの田舎だったりなのでランボーとゆーよりはスタローンの通常のアクション映画を観てる感じがしてしまったのは否めない。
しかしロッキーでは「人は皆変われるんだ!」と言っていたのに対し、本作ランボーでは「人は変われない」と言うあたりにランボーとしての切なさを感じずにはいられない。
ラストではベトナム時代からのランボーの苦しみを痛感できるシーンがありグッとくるものがあった。
エンドタイトルも感動的だったが、欲を言えば「It's A Long Road」を聴きたかったな。
あまりにも救いようのないシナリオに唖然
金曜レイトショーは、1作目観たのは17歳、5作目観るのは55歳・・・
座席制限ほぼマックスにアラ還の親父達が集う(^◇^;)
ロッキーと並ぶ73歳となったスタローンの代表作ランボーシリーズ完結編
アメリカで散々だったのも納得の救いようのない惨劇は・・・
ジェイソンやフレディより残忍と言っても過言ではない。
若い子が、コレ初めて観たら200%引くの間違いないけど観ないやろねʅ(◞‿◟)ʃ
ただ・・・・親父世代は、内容がどうあろうがスタローン大好きですw
ランボーのテーマって復讐でしたっけ・・
予告編みて想像していたストーリーと違っていました。
捕らわれた愛する家族を奪還する話かと勝手に想像していました。
復讐劇って最後何も残らないんですよね。
そのストーリーの進行もご都合主義が多すぎであり得ない。
満足度は低いのですが、シリーズ最終作ということで点数は甘目です。
人殺しの達人の悲しい物語
怒らせてはいけない男を怒らせてしまった…。
人殺しの達人の復讐劇が始まる!
寡黙なランボーがここまで怒りを露わにするのは珍しい
相手は戦闘のプロではないがここまでするかというほど準備万端…。ベトナムで地獄のような思いをしてきたランボーのことが更にわかると思う作品である。この作品だけを見た人には理解不能かも?
私の希望としてランボーの生い立ちの作品が見たい!
生まれてからどう育ち軍人になりグリーン・ベレーとしてベトナム戦争で活躍、名誉勲章2回、どう生き延びたのか…仲間が次々と命を落としていく…、帰国後の帰還兵への偏見、辛い思いからベイカーチームの仲間デルメア・ベリーを訪ねるまで…。是非観たい!!
老いてなお健在、ジョン・ランボー!
ランボー第1作を観たのは遠い昔。当時は、ランボーの行動の意味が理解できず、戦場で鍛え抜かれた肉体と戦闘スキルだけが印象に残りました。その後、テレビやビデオで何度も鑑賞する機会を得て、少しずつランボーの怒りや苦しみが理解できたような気がします。そして、以降の作品を通して、ベトナム帰還兵としての苦悩を抱え、それでも戦い続ける孤独な戦士としてのランボー像が、自分の中にできあがっていきました。そんな彼にこうしてまたスクリーンで会える日が来るとは、感無量です。
実は、シリーズ中の前作だけは未鑑賞のため、本作のどのあたりが前作からつながっているのか知りませんが、最後までまったく問題なく楽しめました。ストーリーは、平穏に暮らすランボーが、実の娘のようにかわいがって育てたガブリエラを拉致され、その奪還と復讐を果たすという、極めてシンプルなものです。シンプルであるがゆえに、序盤で描かれる平穏な暮らしが前フリにしか見えず、ガブリエラがフラグを立てたところで先の展開は手に取るようにわかってしまいますが、このシンプルさがランボーらしくて気持ちいいです。ただ、ランボーの抱える心の傷は一貫したものなので、できれば第1作ぐらいは鑑賞してから臨みたいところです。
本作の見どころは、もちろんランボーの戦闘シーン。平穏な日々を送るランボーが、ガブリエラの窮地を知るやいなやメキシコに向かうシーン、売春宿に救出に向かうシーン、自宅で復讐を決意するシーンと、一段また一段とギアが上がっていく様子がかっこよくもあり、恐ろしくもありました。老いたランボーの眼光が鋭さを増し、闘気が全身を包み、かつての彼を彷彿とさせるようでした。
ここまで彼を駆り立てたのは、怒りと悲しみから生まれた復讐心に他なりません。なぜなら、ガブリエラは実の娘同然の存在というだけでなく、ランボーにとって、人として生きることの支え、生きることの許しを与えてくれる存在、生きる意味そのものだったからではないでしょうか。そんな彼女を失ったランボーを、もはや誰も止めることはできません。自宅は、文字どおり血みどろの凄惨な戦場と化しました。トラップも殺し方もエグすぎて、目を背けたくなるほどでした。
ランボーの復讐は果たされますが、彼は満たされません。見ているこちらも満たされません。それなのに、気づけば涙が滲んでいました。埋めることのできない彼の心の穴に同情したのか、彼の行く末を案じているのか、それともこれでランボーの見納めとなる寂しさなのか…、自分でもよくわかりません。ひとつ言えることは、この作品を劇場で見ることができてよかったということです。エンディングで過去の名シーンがフラッシュバックしたときは、思わず胸が熱くなりました。できれば、BGMは「It's a Long Road」にしてほしかったところです。
最後に一言。メキシコ…恐ろしい国。((((;゚Д゚)))))))
最後のRAMBO、お疲れさまでした。
話の内容でいえば点数は3.5点くらいです。ただ最後のランボーという事で今までのランボーに敬意を払うという意味で5点を付けました。最後ランボーと言えば私の中ではやはり最後の戦場だったのかもしれません。今回のランボーは戦い方自体はランボーでしたけどロン毛を切り落としてカーボーイになったランボーは既にベトナムで戦ったランボーではない気がしました。しかし私だけかもしれませんがロン毛を切り落としたらこれ程印象が変わってしまう物か?と。ロン毛はランボーの象徴(特徴)の一つだったようにも思えます。髪の毛短くしたらロッキーというか兵士だからエクスペンダブルズのバーニー・ロスにしか見えませんでしたし個人的には髪の毛を短くしたことは失敗だったようにも思います。まあ戦い(アクション)はランボーそのものでしたけどね。というかやっぱりエクスペンダブルズなのか?なんかランボーラストブラッドをみたら最後の戦場を無性に見たくなりました。いずれにしてもジョンランボー長い間お疲れさまでした。
紛れもなく、ジョン・ランボーの映画だった
レイトショーで見てきました。期待と不安の半々で行ってきましたが、結果としては絶対に映画館で見て正解でした。
個人的には、前作の最後の戦場よりも好きでした。ランボー映画の肝は、時代を捉えた社会性と、その社会における不条理を受けたジョンがどのように怒りややるせなさを表出させるのか、という点にあると捉えています。
その点、今作は見ながら順を追ってそれが受け止められるように作られていて、おもわず共感しながら見入ってしまいました。
最後の決戦のシーンはワクワクしながら見られましたし、戦い方がもうジョン・ランボーそのものでした。
「1作目のような感動」
今年36本目。
「ランボー」は1982年公開の1作目が一番好きです。ベトナム帰還兵の憂いも描いた深い内容の作品。今作もそこを描いて1作目を見た時のような感動がありました。公開日に見れて良かった。
吹替のささきいさおさんはやはりいい。
彼の王国で、闇の奥を見せつけられる。
2008年公開の前作がランボーシリーズの最終章の位置づけであったはずなのに、まさかの復活です。それだけスタローンの本作に対する思い入れが強いのだろうと、期待する思いが半分と、前作の残虐表現がより強化されていたらどうしよう、という不安が半分という心持ちで、作品を鑑賞しました。
冒頭、スタローンがジョン・ランボーという、自らの分身でもある傷心の英雄にどのような思いを託しているのかを、いきなり強烈な形で見せつけてくれます。
前作で故郷に戻り、遂に心の安らぎを得たはずのランボーですが、本作までの年月を、ひたすらかつての敵が行ってきたことを、たった一人で行い続けてきたのです。彼のパートナーや義理の娘はそんなランボーに理解を示していますが、それは彼女らの理解力と包容力のたまもので、端から見れば完全に狂気の沙汰でしかありません。
今回ランボーの敵となる勢力の設定は、これまでのシリーズをなぞる形で、その時々の世相を反映したものに一応はなっています。ただ問題は、これほどの威厳と貫禄を備えた70過ぎのランボーの前では、どのような敵であっても雑魚にしか見えない、という点です。最後の闘いが近づくにつれ、彼らがどこに住んでいて、どんな悪いことをしたんだっけ?ということなどどうでも良くなります。ジョン・ウィックであれば洗練された戦闘場面となるところ、ランボーならここまで血みどろになっちゃうのか、と無残に破壊されるギャング達と共に打ちのめされました。
今度こそ彼の心に平穏が訪れて欲しいですね…。
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