「最期まで安寧がない それがランボー」ランボー ラスト・ブラッド ハムXさんの映画レビュー(感想・評価)
最期まで安寧がない それがランボー
クリックして本文を読む
ランボーシリーズをファーストから見直してラスト・ブラッドまで一気に堪能しました。
シリーズに一貫した怒りとやるせなさは最期までランボーを苦しめ、戦闘(或いは戦争)の無残さをこれでもかと見せてくれます。正直ランボーが狂気に駆られきってて、シリーズを見てて初めてランボー自身に怖さを感じましたね。今まで止めを差し切る(ダメ押しどころかやりすぎな気もするが)ってあんまりなかった描写だし。そして虚無感と物悲しさが残る‥。映画って、何らかの物思いを鑑賞者に与えて記憶に残るって思うんで、やっぱりスライの映画っぽくて自分は面白かったですね(楽しかったわけでなくね、ランボーは楽しい作品じゃないですけども)。
あと最後のシーンに歌が流れて欲しかったけど、やはり長い旅が終わったという意味で歌が流れなかったって自分では解釈しました。きっと馬に跨って旅立ったように見えて、死に場所が家じゃないってだけかなぁと(流石に次作への含みではないと予測)。最後に戦闘職人に戻ってしまったわけですからね。
記者の絡みも後半微妙に薄くなって謎でしたが、きっと武器類の支援を貰ったって解釈しました(冒頭のシーンでは自宅に一般の銃器くらいしかなかったし、家に戻ってからは凶悪な武器類は揃えてなんかないだろうから、シリーズ通してああいうキャラは大体支援してくれてた経緯あるし)。
こうやって自分なりに都合良く解釈したくなるくらい好きな作品って、やっぱり映画としては○だと思うので、シリーズを通しての意味で満点です。ちなみに泣けたのはファーストだけでした。
コメントする