「敵が弱すぎ、異常なスケールダウン( ; ; )」ランボー ラスト・ブラッド dolceさんの映画レビュー(感想・評価)
敵が弱すぎ、異常なスケールダウン( ; ; )
ランボーシリーズは、ランボーが一国の巨大な軍隊という権力に対し、義憤に駆られ、たった1人で戦うスケールの大きさに心打たれる。だから、敵が強いかどうか、ストーリーも大事だと思う。
1作は州警察だから大したことないが、2作目からは米兵捕虜を救出するためにジャングルで北ベトナム軍と果敢に戦い、3作はトラウトマン大佐を救出するためにアフガニスタンのソ連機甲師団と、4作はビルマの少数民族を弾圧する政府軍と戦い、アクションシーンの凄さもさることながら、毎回畏敬の念を持って観てます。
しかし、今作はラストブラッドで、スタローンさんも年齢的に最後だろうから、どんなすごい敵と戦うかと楽しみにしてましたが、今回はなんとメキシコのチンピラ。別に政府やシンジケートとつるんでたり、麻薬カルテルとかでもない、しがないチンピラ笑。それもたった20人くらい。おいおい、そんな戦闘訓練もロクにしてないトーシローさんがいくら暴れても、ランボーには敵ではないよ。チンピラさん、可愛そう。
スケールの小ささに情けなくて涙出ました。
娘役も今回初登場だし、感情移入もできないし、そんな娘がチンピラにさらわれて、救出し、復讐するストーリーは、陳腐すぎませんか?ランボーのタイトルが泣きますよ。
こんな情けないストーリーなら、やらない方が良かった。
アーミーナイフはもちろん、弓矢とかベトコンの罠とか爆弾とか、ランボー定番の武器は健在で、そこは楽しかったから、星は3個とします。でも、シリアでも南スーダンでも行ってシリア国軍やロシア軍と戦って欲しかった。
前々から見たかったが、やはり、最高傑作の2作や、ビルマ国軍と戦う4作が良かっただけに、ちょっと力不足だったな。残念涙