「Why not me...」ランボー ラスト・ブラッド MARさんの映画レビュー(感想・評価)
Why not me...
故郷に帰っていたジョン・ランボー。家族と呼べる存在とゆったりと過ごしていたが、父親を捜しにいった娘が悪人達に連れ去れてしまったことによる、ランボーの5度目の闘いの話。
これまでの寡黙一貫だったが、本作では家族と穏やかによく話すランボー。
愛する人達と過ごし、人生の終盤で漸く人間らしさを取り戻したかに見えたが…
これまで軍隊レベルの相手と派手に闘ってきたランボーだが、本作ではその点スケールダウン。
かつての彼なら、ちょっとしたチンピラの集団くらい正面突破で一網打尽だったろ~と思いつつ、
そうも行かない所が逆に切なさを感じて味がある。
かと思えば、キレた時のランボーの恐ろしさは変わらずに健在!
派手なファイトは無くとも、年を取ったなりのいぶし銀のような潜伏作戦もこれはこれで◎
本当にこれが最終作品なのかわからないけど、ベトナム戦争のPTSDにずっと苦しんできた男の姿がよく描かれていたし、本当に年を取ったんだな~としんみりと感じさせる所も良い。
強いて言えば、ランボー映画は皆90分強という、長くない上映時間も魅力の一つと思うけど、本作は特に娘が捕まるまでの展開はダイジェストかというくらい話がポンポンと進んだので、もうちょっとゆったりと見せてくれてもよかったかな~と思った。
ベトナム戦争終戦から何十年とたった今も苦しむ男がいること、また、少女売買のような恐ろしい出来事が、今この瞬間も世界のどこかで行われていると思うと、怖さとやるせなさを感じずにいられない。
そして改めて、スタローンは大物のオーラをガンガンにまとっていますね。
是非とも早く、エクスペンダブルズ4を!!!!
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