「●半端ないランボーさがエグい!」ランボー ラスト・ブラッド ロンロンさんの映画レビュー(感想・評価)
●半端ないランボーさがエグい!
シリーズ最終作となる「ランボー・ラスト・ブラッド」をGoogleで検索すると「アクション/スリラー」と案内されています。鑑賞前に、この意味が想像できただろうか?R15+に指定された本作は、これまでのランボーの復讐劇の総集編のようなものです。73歳の老人が憎たらしい相手に、どう落し前をつけるのかが疑問でしたが、その一人目への制裁は殴る蹴る以上の痛みを感じさせる事を素手で実行するランボーに、とてつもない恐怖を覚えました。そこから、どんどんエスカレートして行くランボーの怒りの表現がとっても怖いのです。しかし73歳でもランボーなら、やりかねないなと納得させてしまうのはさすがシリーズの歴史に裏づけられるリアリティが半端ない。本当に凄い事だと思います。戦隊もので、悪者を退治する、お手軽なヒーローとは一線を画す重厚さはスタローン自身が生身の痛みと共に積み重ねてきた歴史があればこそなのです。
ただ、やられる側がジワジワと恐怖におののくシーンの描写が弱いのが少し残念なところです。鑑賞する我々は最終的にランボーが勝利する事は目に見えているから、その過程で、どんな手で極悪人を退治するのかが見ものです。次はどんな手?と想像するだけで寒気がするのがスリラーなんです。しかも、そのやり方がいちいちエグい!そして最後の落し前が、これまた残忍なのがランボーの怒りの大きさを物語るのです。ただの老人だと舐めてかかると、とんでもなくエグい目に合わされるぞ、という怖くてスッキリする作品でした。こんなジジイに誰がした⁉️もう一度、見てみたい😅
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