「最後のニューシネマ」ランボー ラスト・ブラッド 青空ぷらすさんの映画レビュー(感想・評価)
最後のニューシネマ
s・スタローンの代表作である「ランボー」シリーズ最新作で完結編?
そもそも、スタローンの原点にあるのは「アメリカンニューシネマ」
「ロッキー」はプロデューサーにラストを変えられた結果、皮肉にもニューシネマを終わらせる1作になるんだけど、その大ヒット後に撮ったのがこの「ランボー」第1作でこっちはアクション満載の娯楽作ながら、スタローンはこの作品で念願?のニューシネマをやりきったわけだよね。
その後、両シリーズは続編を重ねるごとに酷評されて一度は終わるんだけど、誰も期待してなかった「ロッキー・ザ・ファイナル」で見事復活したスタローンは、「ランボー・最後の聖戦」で二人の分身の人生にキッチリ幕を引いて見せた――って思ったんだけど…。
正直、本作は映画としても出来は良くないと思うし、「ランボー」シリーズとしても蛇足感は否めない。体も殆ど動かないから、過去の栄光で食ってるおじいちゃんプロレスラーのしょっぱい試合を観てるような気持ちにもなる。
それでも「ロッキー」とは対照的に、ニューシネマを出自に持つランボーはたった一人で闘い続けるしかない宿命だし、報われることはないんだよね。
こっちは、そんなランボーにずっと付き合ってきたんだから、そりゃ出来はどうあれ最後を看取るつもりで観に行くしかないでしょ。
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