劇場公開日 2020年6月26日

「これは、これで良いと思っている」ランボー ラスト・ブラッド sallyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5これは、これで良いと思っている

2020年6月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

本作品、本国全米では、去年の9月公開で、日本では去年10月かお正月に公開されると思っていてなかなか公開予定が立たなかったので、公開延期のイライラ込めて大変に楽しみに待っていました。

前作の「ランボー/最後の戦場」から11年も経っているんですね・・・・まだ5年位前の公開されたような気がしています。

また、本作品の最初の作品が「ファーストブラット」だったので、今回の作品が「ランボー ラスト・ブラッド」と言う事で、また、本作品のラストにも有りましたが、「ランボー」から最初から38年も経っているんですね。主演のシルヴェスター・スタローンも変わっていないようで、やはり大変に老けましたね。

最初の「ランボー」の舞台が本国アメリカで、その後、ベトナムやアフガンと言ったある意味他国の戦場で、本作品がアメリカ本国と、何ともラストととしていいシュチエーション。

正直、好都合な展開では有りましたが、内容がシンプルだったので、これはこれで良かった気がします。

今回のシリーズの中で、本作品が唯一、前半、ランボーが話に登場しない分、ランボーシリーズではなく、単にシルヴェスター・スタローンの他の主演作品を見ているような錯覚を起こしやすいですが、もう少しランボー自身に話を傾けてしまえば、見ている人もランボーシリーズとして納得出来たのかな、例えば、今回の娘じゃないんだけど、彼女が成人してジャーナリストになり、ISの取材で、中東に行ったら拘束されて、ランボーが助けに行くとか、全編にランボーがお話の中に出ていれば、何となくランボーシリーズぽかったかな・・・・

今回のランボーは、シリーズ中、一番ランボーの怒りが凄いかな、タイトルも邦題をつけるのなら「ランボー/怒りのランボー」と言った具合に、結構シリーズの中でも、グロイシーンが多く、ランボーの怒りの沸点が荒ましい、これまで以上に残忍な作風になっていて、ファーストブラットでも、残忍と言うか人の理不尽さがテーマでしたが、本作品もある意味テーマが最初に戻りました。

しかし、本作品、綺麗事では済まされずにお話が進んで行く部分は、正直、私的には好みの話の展開でとても良かった。

強いて難を言えば、もう少し敵になる側の紹介と言うか、残忍さや汚さをもっとリアリズムに紹介して欲しかったな・・・・

「ランボー ファーストブラット」の良さは、警官たちの理不尽さが、見ているこちらをイライラさせ、警官である彼達が狩られる姿になぜが胸をスーとした思いが有りましたが、意外にもラストは凄いのですが、しかし、なぜかあっさりと言う感じで終わった勘があるよな・・・・

とりあえず、「ラストブラッド」と唄いましたが、次回作もシルヴェスター・スタローンがやる気があるのなら作ればいいと思っています。

sally